Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


嫌motoGP 2006年10月21日 19:18

 先日、2輪業界を震撼させる出来事が起こった。
 そう、なんと、あの『呪怨』のパート1に引き続き、パート2が再びハリウッドリメイクされ、公開されるやいなや、パート1に引き続き、全米興行成績第1位となったのである。
 この、日本が誇る最高のコメディー映画が、ハリウッドで認められるということは、日本人として私は最高に誇りに思う。
 ↓は、リメイクされた『呪怨2』。予告編の最後はオチまであって最高に笑えます。

The Grudge 2

 と、1ヶ月も更新をサボって、“つかみ”はこれかよ、みたいなお叱りを受けそうだが、私くらいの人間になると、読者の期待に応えようと、いちいち文頭に“つかみ”を入れる必要があり、とってもメンドーなのだが、これで金を稼ぐ訳ではないので、もっとダラダラ書いて、脱力系サイトのようにしてしまおう。だって、プロのライターですらダラダラやっているのだから。

 では、アクビが出るほど退屈なmotoGPを(ダラダラと)批判してみよう。
 昨年までの私は、motoGPを観ていても全く面白くないので、(パドックに遊びにきていたシュワンツの映像以外は)ほとんど早送りにして、ロードレースに対する興味がどんどん薄れていったが、今年に入ってからは、セテの婚約者くらいのレベルで問題を引き寄せることで有名な、キャメルカラーをわざわざチャンピオンが身にまとったので、セレブの匂いがしないセレブなイタ公が前半戦に大きくポイントを落とし、あまり優勝しない人がポイントリーダーになった。
 専門家の方々は、タバコが嫌いなタバコメーカーを宣伝するイタ公が後半戦に巻き返したので、チャンピオン争いが熾烈になったと語っているが、テレビで観ていても、ポイント争いをしている人が同じフレームに入らないので、全くの机上の空論である。
 例えば、私がロードレースに興味を持った83年のスペ公とシニアの争いや、89年のロー・レイ・シュワの争いのような面白さは全く無い。
 また、私はワンツーファイブ(125)や250上がりの、スムーズなライディングスタイルを身の上とする正統派ライダーが心底嫌いだが、WGPは、1983年から1992年頃までが1番ハチャメチャで面白く、motoGPになってからは、この正統派ライダーだけが活躍するような場所になり、ある意味FIMの思惑通り、motoGPはどんどん(4輪の)F−1化している。
 こうして、motoGPに対して、何の執着もなくなった私は、金はかかっていて、ライダーのテクニックは超一流だが、アドレナリンの放出は感じられないmotoGPに背を向け、WSB(ワールドスーパーバイク)の前半戦のDVDを渋谷のタワーレコードで買ってきた。(渋谷のタワーレコードに入ってバイクのDVDしか買えない自分が憎い)
 するとそこには、私が求めるロードレースがあった。つまりはプロダクションレース、つまりは市販車改造レース、つまりはハチャメチャなレース、つまりはアドレナリン全開レースである。

 (ダラダラ行くことを予め断っているので)内容を紹介しよう。
 まず、第1戦のレース1では、日本人のハガノリがトップに躍り出て、後方から同じ日本人の加賀山就臣(ゆきお)選手ことユッキー(注:小林ゆきさんのことではない)が追いつき、同一周回に何度もトップを入れ替え(これだよこれ)、最終ラップでは、ハガノリ選手がユッキー(注:小林ゆきさんのことではない)のインを刺そうとし転倒、ユッキー(注:小林ゆきさんのことではない)も巻き込み2人とも転倒と、見せ場を作ってくれた。そしてレース2では、今度は、名前はトロイが走りはトロくない、2人のトロイ、つまりはベイリス(大好き)とコーサーがトップ争いを展開し、レース1はジャップ同士、レース2はオージー同士がトップ争いを繰り広げることとなった。
 それから第3戦のスペインからヨーロッパラウンドに入り、観客は大騒ぎで、レースも毎回白熱し、それに、このレースでは私が好きなノリックも活躍した。
 え〜と、それから、第何戦か忘れたが、イタリアのモンツァというサーキットでは、そんな狭い第1コーナーにスーパーバイクが突っ込むのは無理だろみたいな感じだったが、案の定スタート直後に多重クラッシュ発生で、7台が転倒したが、でもレースは続行されていた。(笑)
 そして、今シーズンは運がないのか、ユッキー(注:小林ゆきさんのことではない)はガンガン転んでいたが、他のライダーもガンガン転んでいて、1日2つのスプリントレースが開催されるWSBは、皆さん転ぶ気で突っ込むので最高である。
 それと、最近のmotoGPは、人口的で単調な近代的なサーキットで開催されることが多く、これもまたアクビを誘う原因になっているが、古きよき(ある意味危ない)サーキットでの開催もあり、motoGPよりも圧倒的に台数が多いWSBは、バイクやライダーが大きいせいもあってかハングオフ量も大きく、より格闘技チックなイキフン(雰囲気)がプンプンするのも良い。(ミニバイク上がりの元チビッ子ライダーのリーンウィズ的なフォームは大嫌いだ)
 また、これは個人的な意見だが、昔は貴重な医薬品や大事な宗教的儀式に使われていた崇高な植物であるタバコを、退廃的な現代人のただのながら行動の1つにまでおとしめた多国籍タバコ企業の金もあまり入っていないことも、motoGPに対して非常に好感が持てる。

 という訳で、私は久々にアドレナリンが放出されているロードレースを観戦したので、久々にオートバイが乗りたくなり、そのデサインが世界で1番好きな、カワの04ZX-6RRの中古レーサーを、知人から譲ってもらうことにした。



 ↑は、まだ髪の毛がフサフサしている知人と、だんだんハゲてきた来年は40歳のアーブ山口こと私と04ZX-6RRのスリーショット。
 このZX-6RRで11月25日(土)のリファインさんの走行会を走る予定なので、ヨロシクでやんす。(アドレナリンよりも鼻水が出そうな季節でやんす)




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