Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


お散歩日記
2009年8月20日 12:24

 昨日は、先日買ったバランスチェアというイスのおかげで悪化した腰痛が気になったので、20ヶ月ぶりに以前毎日通っていた整骨院に行った後、そのままお散歩がてら、以前私がやっていたお店の近所にあるバイク屋さんに遊びに行って、色々と2輪業界について話し合った。

 え〜と、その前に説明しておくことがあったよ。そう言えば、私の文章を熟読している方ならかろうじて覚えているかもしれないが、以前『アーブの手紙』にて、そろそろ自分のバイクがイジれるガレージでも借りようかと思っていることを記述したが、その後、自分なりに色々と家賃が安い土地を調べて、ここのところ日曜日に下見にも出かけているのだが、やっぱり、今住んでいる目黒区の利便性は捨てがたい気がしてきて、イマイチ知らない土地に引っ越すリアリティーに欠け、少し前までは、駐車場の料金が3万5000円(私が住む地域の相場)とかは有り得ないと思って、少なくとも1万5000円以内程度の場所に引っ越せば、いちいちレンタカーではなく、自分のトランポを持つこともリアリティーがあるな〜とか考えていたのだが、昨日遊びに行った近所のバイク屋さんは、3万5000円でトランポ用の駐車場も借りていて、更に、不動などで長期的に動かさないようなバイク置場として、別の場所も3万円くらいで借りているようで、大したもんだと思った。

 しかし、上記の話は、これを読む駐車料金が1万円以下とかの地域に住む方なら、「そりゃ〜都心のバイク屋が夜逃げする訳だな」と思うエピソードだと思われるが、こんな状況の中、エンドユーザー様がちょっと渋谷とかに出かけただけで駐禁切られたりしていれば、そりゃ〜都心のバイク人口など激減するというものだ。

 また、業界人同士の会話チックに、夜逃げしちゃった割かしデカいバイク屋のおかげで、色々な問屋さんも売掛金が回収できなかったりとか、連鎖倒産の可能性を秘めたヤバい話などをしたり、あと、夜逃げしたバイク屋の社長が、フィリピン人の愛人が居たので、現在はフィリピンに逃げたとか、「マンガかよ!」みたいな笑える話もあった。(笑)

 あと、私は普段はネット通販で商品を販売しているので、エンドユーザー様と面と向かって話す機会が滅多にないのだが、昨日は、世田谷に住む割と近所の方が、ABM製のPEAK EVOというディスクローターを直接取りにいらして、その方が04-05年式のZX-10Rに乗っていて、私はZX-6RRの後継として、04-05のZX-10Rを狙っていたので、色々とお話を聞く良い機会だと思って、これまた色々と世間話をしたのだが、2年くらい前であれば、大手の用品店さんのセール時は、レジで行列が出来るほどお客さんが集まっていたというのに、最近はセールの時に行っても、あまりお客さんが多くなく、結構ヤバめみたいな話をされていた。

 実際、裏が取れてないので企業名は出せないが、私の耳にも、業界内の噂として、デカい用品店が、銀行の管理に入りそうだとか、色々と悪い噂も多い。

 大丈夫なんだろうか? この業界。(爆)

 しかし、こうしたネガティブなことばかり書く、業界の“鼻つまみ者”の私はかなり特殊な存在で、国内2輪専門誌などが書く天真爛漫な提灯記事などは、ある種微笑ましい限りだ。(核爆)

 しかし、である。昨日話したバイク屋さん曰く、知り合いのバイク屋さん達も、経営はかなり切羽詰まってきていてマジでヤバい感じはするものの、政府が中小企業に対して緊急的にバラまいた融資にて、大抵のバイク屋さんは、大体融資の希望額が満額で通っていて、中には5000万円とかの運転資金を借りる事に成功した“武勇伝w”もあったりとか、一応、政府の社会主義政策が、こんなちっぽけな2輪業界という業界の末端のバイク屋さんも救っているようで、悲観的なことばかりでもないようだ。

 ちなみに、この国の経済成長に期待して、日々チマチマチとプチ株で株を買い進めている私自身、実の所、全世界的にネオリベラリズム(新自由主義)というイデオロギーに対する反省から、ほとんどの国が社会主義的な政策として、景気回復の為に金をバラまいているので、好景気とまでは言わないものの、来年には景気は底を打ち、そろそろ景気は回復基調に入るのではないかと、別にエコノミスト(経済学者)でも何でもない私は、ただの“カン”的に乙女チックに考えている。(笑)

 さて、私自身はと言うと、景気の悪化に伴い、固定費がかかる店舗は一昨年に閉めてしまい、厄年ということも手伝って、自分自身がバイクに乗ることも控えて、この不景気を乗り切るべく『アーブの手紙』とかを書いたりして暇をつぶしていたが、店頭業務がなくなり、ヒキコモラーになってチマチマチとHPを充実させた事で、おかげ様で私のビジネスも、バックオーダーが50人を切ることがないという状態になってきた。(単にドイツ人の仕事が遅いだけという説もあるw)

 ぶっちゃけ、全国津々浦々の皆さんの物欲番長ぶりには舌を巻く次第で、バイク自体が売れてなくても、カスタムピーポーな方達のパワーは結構根強い感じもしている。

 ちなみに、上場している企業においても、第一4半期で赤字転落したデイトナさんや、こんなご時世でも莫大なキャッシュを稼ぐ『SHOEI』や『プロトコーポレーション』(パーツを売ってるプロトさんとは関係なく、グーバイクを売ってる会社)など、実際には、不景気のあおりをくらっている企業と、不景気など関係ない企業があるようだが、バブル時代を経験している私は、人間というのは現金なもので、景気が良くなると、人々は“コロッ”と態度を豹変させて、以前の不景気のことなど忘れてしまう傾向がある事も知っているので、業界のウミとも言える団塊の世代が経営しているバカげたバイク屋が今の内に淘汰されれば、残った30〜40代の合理的に物事を考えられる人達が経営するバイク屋さん達の力で、この業界が浄化されていくことに期待したいとも思う。(団塊の世代で赤字のバイク屋を経営している“しゃちょさん”は、今の内にピーナ嬢の愛人を作っておくことを強くお勧めするw)

 それにしても、インチキヤフオク業者とかは未だになかなか居なくならないので、景気回復する頃までには、バイク乗り達も騙されないようにちゃんと成長しておきたまえ。(笑)




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