Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


性格の矯正 2005年6月19日 20:59

 私の日記を読んでいる方ならばウスウス分かっていることと思うが、私は陰鬱でネクラな性格の持ち主である。
 私自身もこの自分の性格はよく理解しているのだが、もちろん、このままでいいなどと思っている訳でもなく、できることならば、自分の性格をより明るいものにしたいと常日頃から欲している。
 そして、こうした自分自身の性格の矯正において、私が採用している方法は、映画を鑑賞することである。もちろん映画の内容は、このネクラな性格を矯正するのにふさわしい、“ハートフル・ラブ・コメディー”の映画を鑑賞することである。

 という訳で、自分自身の性格の矯正を目的に、本日私は、アメリカとイギリスで初登場で興行成績第1位になったというハートフル・ラブ・コメディー映画を観に行った。
 私はなるべく映画館は空いているほうが良いと思い、朝の一発目の回にターゲットを向けたが、場所が渋谷のスクランブル交差点にある、待ち合わせで有名なスタバが入っているビルの中にある映画館だったので、チケットを買う列には、本人はオシャレを気取っているが、価格は安っぽいお洋服を着たティーンの女性達(ティーンの女性達もハートフル・ラブ・コメディーが好きなようだ)がすでに行列をつくっていて、この中で中年オヤジが1人で立っているのもなかなか恥ずかしいが、多分、親愛なるキタリンならば、5分で窒息死するのではないかといった状況も、自分自身の性格の矯正の為ということで、私は我慢することができた。えっ? 何々? 一体何ていう映画を観たのかって? いやいや失礼、そう言えばまだ言ってなかったが、今回私が観た映画は、ハリウッドでリメイクされた我が国が誇るコメディー映画である、『リング2』である。

 ところで、御記憶されている方も多いかと思われるが、今年の初めには、やはり私は自分自身の性格の矯正を行う為に、俊雄君と伽椰子さんという一流のコメディアンを使った作品である、ハリウッド・リメイクの『呪怨』を観に行ったのだが、今回は、友人の成松君の反対を押し切り、『リング2』を観に行くことにしたが、なぜ成松君が反対したかと言うと、成松君は、日本版の『リング』を観賞した際、映画館の中で寝てしまったとのことだったのだが、ハリウッド・リメイクなら大丈夫だろうと思い、『リング2』を観たところ、寝ることはなかったが、やはり強烈に退屈だった。(笑)これではあまり私の性格の矯正には役立ちそうにないというのが、正直な感想である。
 ちなみに、『呪怨』においては、愛すべきキャラクターである、俊雄君と伽椰子さんがかわるがわるひっきりなしに登場するので、笑いの持続時間も長く、陰鬱な私の性格が大変明るくなったのだが、『リング2』では、貞子さんの登場が少ないのと、これは『呪怨』にも共通するのだが、ジャッキー・チェン主演映画のように、ハイライト・シーンは、ほとんど全て予告編で観てしまっているので、本編の感動が少ないこともあげられた。更に言えば、貞子さんは、貞子さんという名前ではなく、まるで宴会の席で、「ヨッ! 大統領!」などと叫ぶアメリカびいきな万年係長のサラリーマンのように、ハリウッドリメイクということで、サハラ(だったか?)という名前になっていたので、これも残念だった。

 という訳で、私の性格は矯正されるどころか、期待外れな映画のおかげで、益々陰鬱なものになりそうなイキフン(雰囲気)だが、ネクラな性格はネクラな性格で肯定すべく、ガンダムでも観に行こうかと思う今日この頃である。あれも宗教みたいなモンなんだよな〜。(笑)

http://www.ring2-themovie.com/




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