Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


ピンポイントな欲求 2005年7月13日 14:55

 こんにちは、配偶者の誕生日にて、「男をくれ」と言われたことがある、既婚男性の皆さん、いかがお過ごしかね?
 さて、少し前の日記にて、「ウエストが56cmという女は信用できるが、58cmという女は信用できない」と記述したが、では、ウエストが70cmだと正直に答えた女性に対してはどうするのか? という御質問だが、「私は努力する女性が好きだ」というのが、模範的な回答だろう。ちなみに、私は自分のウエストを測ったら、最近は少し太ったのだが、かろうじて58cmだったので、ウエストが58cm超の女性は、私を目標にダイエットに励んで頂きたいと思う。
 えっ? 何々? 秘訣はって? 秘訣は、もしあなたが自分の遺伝子を操作出来ないのであれば、私のようにとにかく食べる量を減らすことだ。それに、あなたにとって良いニュースは、あなたは私と同様に、“食べない権利”があるのだ。
 是非一度、食いたい放題のデタラメな過食飽食グルメ文化に対して懐疑心を働かせ、「とにかく食いたいモンを食わせろ!」という、旅の恥はかき捨て的な人生に背を向け、スリムなスタイルを文字通り体現した後、世の男性達を振り向かせて頂きたいと思う。肉がハミ出ているのにローライズを履くのはまだ早いぞ。

 前置きが長くなり過ぎて失礼。さて、昨日は一緒に働く、アルバイトの向山さんと、色々と売りたいバイクについて語り合っていたが、イギリスの『STREET FIGHTERS』誌に登場する人達は、とにかくGSF1200とGSX-R1100が大好きなようなのだが、確かにカスタムベースとしては安価で、エクストリームを行うにも低中速トルクが豊富なので、それもまた良いのだろう。
 実際、今年に入ってから、私はすでにGSF1200を2台と、GSX-R1100を1台仕入れてみたのだが、いくらベースが安くても、やはり中古車はあまり状態が良くないので、ノーマルの整備状態に戻すだけでも、かなりコストがかかってしまうのが難点だった。
 それよりも、私にとってのトップ・プライオリティ(最優先事項)、つまりは、私自身がそれに乗りたいか? だが、答えは「No」だった。
 私の好みのオートバイは、フロント周りの剛性感が異常に高く、エンジンの特性が超ピーキー&ウルトラスムーズで、シートとステップの距離が短く、タンクの前後長も短いオートバイである。
 そうなると、必然的に400〜750cc位のパラ4車で、スーパースポーツ車ということになる。

 さて、マニアックな読者なら御存知だと思われるが、私自身は、以前から03〜04のZX-6RRに本当は乗りたいと思っている。
 しかし、相場を調べてみると、ZX-6Rも不人気なようで、だいぶ安いことに気が付いた。ちなみに、03〜04のZX-6Rは、バックトルクリミッターが付いていなかったりと、不人気の要因もそれなりにあるのだが、サーキットでは、旧車やネイキッド車に乗るよりかは、数倍楽しそうなので、細かいことはどうでも良くなってきた。むしろ、高年式なのに、安いというメリットにはかえがたいと思う。

 つまり、私の欲求はすでにピンポイントなのだが、昨年に乗ったGSX-R400Rと、今年に乗ったホーネット600、また、ビジネスライクに購入した多くのオートバイなどから考察し、私は未来を模索している最中である。

 しかし、バイク乗りの皆さんなら、想像に難くないと思われるが、こうしたことを考えている最中は、非常に楽しい時間である。つまりは、結果よりも、そこに至る過程のほうが、人生の妙味だという訳だ。しかし、恋人を待つ20歳の若造と私の違いは、結果と折り合う術も重要だということを私は学んでいる点である。

 話はコロッと変わって、バイクネタの次には、株式投資のネタに移るべく、戦略的知性という名の森に入ってみよう。私が株式投資の話をすると、それを行ったことのない人からは、「儲かる業種は何ですか?」と質問されるが、残念ながら、儲かる業種に投資するアセット・アロケーション(資産配分)には、私は興味はない。正確には、全く興味はない。むしろ逆である。私は斜陽産業の中の素晴らしい企業を重視する。
 その理由だが、成長著しい超人気業種は、参入障壁が低く、あらゆる会社がそこに乗り込んでくる。そして、結果的には商品やサービスの価格の下落が始まり、それぞれの企業は顧客に対して価格決定力が弱くなる。そして超人気な時点で高値をつかまされた投資家は、株価の下落という憂き目を見ることとなる。
 分りやすくバイク屋で例えれば、ビッグスクーターが人気だからといって、うかつにそれを仕入れると、メーカーが供給を絞らない限り、周りのバイク屋にも在庫が豊富だったりするので、価格の主導権は顧客が握ることとなる。(消費者は価格が気に入らなければ、隣の店に行けば良い)
 しかし、斜陽産業においては、新たなライバルが現れることが少なく、数社の有力な企業が市場シェアを寡占、あるいは独占してしまうことがある。そうなると、価格決定力が強い企業は、儲かる会社になる。物凄く儲かる会社になることもある。しかし、業種全体のパイが縮まっていれば、多くの投資家はビビって手を出すことはしない。つまりは株価は安価で放っておかれるので、割安株投資家が投資すべき会社は、こうした会社である。

 また、私自身が株式投資を通じて、自分のビジネスのマネージメントも、常にそのことについて考えている。しかし、私の場合は、朝起きた時に、「さぁ〜息でもするか」などとは思わないように、幸いなことに、意識しなくてもやっていることがニッチに落ち着くのだが、1992年にはニッチだった、“草レースの主催”という分野は、現在では参入障壁が低くなってしまったので、私は別のニッチを探さなければならなくなった。

 ところで、4輪の世界においては、ドリフトは国技なのだそうである。面白いことに、2輪の世界においては、“グリップ走行”が日本の国技である。しかし、あなたがよく知っているように、私は相撲を含めて日本の国技に興味はない。
 そして、私は自分自身のウエストのように、余分な贅肉は捨てて、ターゲットを絞って考えた結果、つまり私がやりたいことは、2輪でのドリフトなのだった。
 あとは、2輪でドリフトしたい人を、どれだけ集められるかということが、私に課せられた課題である。

 という訳で、ひとまずは、この日記を通じて、「2輪でドリフトしたい人、この指とまれ」と訴えてみることにしよう。
 手前みそだが、ヒザなんか擦っている時よりも、リアタイヤがスピニングしている時の方が、数倍気分がいいぞ。




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