Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


心の支え 2005年7月25日 16:46

 皆さんは、人生を生きていくに当たって、何を心の支えとしているだろうか? 配偶者だろうか? 我が子だろうか? 恋人だろうか? あるいは仕事だろうか? オートバイだろうか? サーキット走行だろうか? まー、人それぞれ色々だと思われるが、私自身はと言うと、心の支えと呼べるようなものは全くなく、すぐにでも自殺しかねないといった調子でこれまで生きてきたのだが、やっと私は最高の心の支えを発見した。それは、CX(フジテレビ)でやっている『電車男』である。
 私は第1回の放送から、すっかりドラマの『電車男』にハマってしまっただけでなく、もう電車男なしでは生きていけない位、現在の私の生きる気力というかパワーの源になっている。こんなに素晴らしいドラマは初めてだ! 正にエクセレントだ! おおっ! CXよありがとう!

 さて、皆さんはそんな『電車男』を御覧になっているだろうか? ちなみに、私はこんなに素晴らしいドラマを観ていないという、友人の成松君に対して、『電車男』の素晴らしさを力説してみた。
 まず、すでに3回が放送された『電車男』では、毎回毎回、電車男こと山田剛司の頑張りにより、掲示板に書き込みしている誰かが、自分の人生も変えていくのだが、第1回では、DV(ドメスティック・バイオレンス)を旦那から受けているような主婦が、電車男の頑張りに影響され、旦那がガタガタ言ってくると、「ウルサイ! 私はあんたの家政婦じゃないのよ!」と言い返した後、心の中でそっと、「私も変われたよ…」とつぶやくのである。と、これを成松君に熱っぽく語ったら、成松君は、「何ですかソレ」と電車男がもたらす感動に懐疑的な様子だった。
 私は気にせず、今度は第2回の放送で、どうやら奥さんと別居していると思われる男性が、電車男の頑張りに影響され、思い切って奥さんの元に、「やりなおさないか…」と電話をかけ、とても感動した。と、これを成松君に熱っぽく語ったら、成松君は、「何ですかソレ」と電車男がもたらす感動に懐疑的な様子だった。
 私は気にせず、今度は第3回の放送で、どうやらケガをしてバスケットボールが出来なくなったという人が、電車男の頑張りに影響され、再び立ち直るといった調子で、私はとても感動した。と、これを成松君に熱っぽく語ったら、成松君は、「何ですかソレ」と電車男がもたらす感動に懐疑的な様子だった。

 とまー、『電車男』の面白さに懐疑的な、彼女も出来ないまま今月に三十路を迎える成松君は置いておくとして、私は『電車男』と出会ったおかげで自殺を免れたが、現在最も心配なのは、物語が終わってしまい、次のクールが始まった時に、私はあまりの喪失感に死ぬんじゃないかということである。

 本当に、心の支えというのは、諸刃の剣だ。




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