Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


悩ましいニューモデル選び 2005年10月23日 14:53

 アーブ山口がオートバイを購入したことで、親愛なる読者の間では、こんな賭けが始まっているかもしれない。
 すなわち、10月5日にアーブ山口は転倒するか? しないか? である。

 「バカげている」と、あなたは言うだろう。もしかしたら、あなたは私の知らないチャットルームで、「アーブ山口がバイクに乗って転倒しないなんて、まるでタイタニック号を不沈船と言うことに等しい」といった書き込みをするかもしれない。
 そう、私の転倒率は、あなたの予想通り非常に高いが、私自身、自分の転倒率の高さを考慮し、どうしてもゴミのようなオートバイを買ってしまう。
 しかし、これを読むあなたは、私よりかははるかにうまくオートバイを操縦し、転倒リスクは低いことだろう。
 そんなあなたにとって、そろそろ来年のニューモデルが気になるシーズンが到来した。ちなみに、来年のニューモデルを購入しようと思っている読者は、どのモデルを購入するだろうか? では、人気の高いリッタースーパースポーツにて考察してみよう。

 もし、ホンダを選んだあなたは、ルックスはあまり変化がないものの、ホンダの技術力の高さを、オメデタイ程に盲信しているので、紳士的で、ある意味面白味に欠けるCBR1000RRを買うかもしれない。
 もし、ヤマハを選んだあなたは、赤、白、金と言った色を好む、まるで竜宮城のようなホンダお得意の下品なデザインを心底忌み嫌い、4メーカーの中で、最もデザインとカラーリングのセンスの良いYZF-R1をセレクトするかもしれない。実際、カタカナ職業、横文字職業の人間多出没地域である、私の住む目黒界隈では、今でもYZF-R1が最も多く走っていると私は感じている。
 もし、カワサキを選んだあなたは、絶対性能の高さもさることながら、武骨な男らしさのあるカワサキに憧れて、ZX-10Rを買うかもしれない。特にZX-10Rは、4メーカーの中で、最もモデルチェンジらしいモデルチェンジを行なっているので、そんなメーカーのモティベーションに対して、これまでカワサキに乗ったことのない人も好感触を示し、新しいZX-10Rを買うかもしれない。
 もし、スズキを選んだあなたは、何のチェンジもないというのに、GSX-R1000を買うかもしれない。理由。変態だから。

 どうやら、ホンダとヤマハの入社試験では、一般常識問題として出題される程、スズキ車に乗る人間は変態だということが、世の中の常識になっているようだが、紳士的で、常識的で、リスクを最も忌み嫌い、長いものに巻かれる気質のホンダ党である私は、間違ってスズキ車を買ってしまったので、変態の方達の機嫌を損ねないように、10月5日は心おきなく転倒することにしよう。

 また、更にスズキ車乗りにコビを売るとすれば、ピンヒールフェチって変態だよね〜? 実は私はヒールもバイクも、とんがっているものが好きである。
 そう言った意味では、スーパースポーツは、皆とんがっているので、私の最も好きなカテゴリーだと言って差し支えないと思う。
 これを読むあなたも、是非、じゃんじゃんバリバリスーパースポーツのニューモデルを買って、中古車価格の引き下げに貢献して頂きたいと思う。
 また、目ざとい方は、空気抵抗が増加する位置にサイレンサーがあるオートバイは、今後割安になると思われるので、それを狙うのがお薦めである。




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