Erv's Letters index | Text by Erv Yamaguchi |
もっと下げてください 2005年12月5日 18:16 これを読むあなたは、絶対に06のYZF-R6を買うべきである。 こんなに素晴らしいオートバイに出会うことは、恐らくあと10年はないだろう。まさに目からウロコのスゲーバイクである。 という訳で、もしあなたがバイク乗りならば、迷わずこのオートバイをセレクトすべく、現在乗っているオートバイは即行で下取りに出すか、現在何も乗っていない方は、貯金を全部おろすか、未来を担保にフルローンを組むか、ローンの審査がおりなければ、消費者金融に行って金を借りるか、消費者金融も無理なら、強盗してでも金を作って、この06のYZF-R6を買うべきである。(YZF-R6を直接強盗してはいけない) ところで、皆さんは、この06のYZF-R6はもう御存知だろうか? 私はそのスペックを見て驚嘆したが、このYZF-R6の中でも、特に私が驚いた驚異的な装備が、アルミ鍛造製のサイドスタンドである。まったく凄い。いや〜、ホントに凄い。私はこれまで、スーパースポーツ車の軽量化に対して、いつも舌を巻いてきたものだが、例えば、GSX-R1000のフロントキャリパーのマウントボルトの中央に穴が開いていた時には、目を疑ったものである。しかし、どんなに凄いオートバイでも、なぜかこれまでサイドスタンドだけは、クソ重い鉄製だった。しかしである。今度のYZF-R6は、ついにサイドスタンドまでアルミ製にしてきた。誰がどう考えても、こんなに凄いスペックを持ったオートバイには歯が立たないと思うことだろう。私自身、もしコース上で06のYZF-R6に乗るライダーに出会ったならば、100%勝ち目はないといさぎよくあきらめると思う。私が思うに、もし、06のYZF-R6に乗るライダーと闘うハメになったならば、彼に打ち勝つ為には、自分の乗るバイクのサイドスタンドを外さなければ、全く勝ち目はないだろう。(注:オートバイのサイドスタンドは、ボルト2本をゆるめれば、比較的簡単に取り外すことができる) え〜とえ〜と、それとである。ヤンマシをテキトーに立ち読みしたら、ヤマハ電子制御スロットルを絶賛していたぞ! えっ? 何々? 以前、YZF-R6がインジェクションになった時、発売前のインプレで、ヤンマシがインジェクションを絶賛していたけど、ST600では、このインジェクションが大コケして、有名チームがみんな前年型に戻したことがあったから、ヤマハの新システムは信用できないって? 何を分かった風なクチをきいているのかね! チミは! 私は、レース屋さんが語る、ハイブローな能書きは大好きだが、能書きを“ガタガタ言う”素人は嫌いなのだよ! だいたい、チミはST600に参加するのかね? えっ? 参加する? じゃーYZF-R6なんか買うのはやめて、フツーにCBR600RRを買いなさい! ST600においては、参加することに意義はなく、勝つことにしか意義はないのだよ。えっ? 何々? 参加しないって、じゃー、国内2輪専門誌の中では、東スポ位信頼できるヤンマシに書いてあることを盲信しなさい! 06のYZF-R6は、絶対に素晴らしいオートバイなのだよ! 乗ったことがない私が言うのだから、デーブ・スペクター位確実だ! 話はコロッと変わって、これを読む読者の中で、03〜04のZX-6RかZX-6RRに乗る方はいらっしゃるだろうか? えっ? 乗っている? あなたは何でそんなカエルみたいな色したオートバイに乗っていて平気なのかね? 近所の子供達が、あなたのことを何て呼んでいるか知っているのかね? 「カエルのおじちゃん」だよ。こんな、ケロッ子デメタンみたいな呼ばれ方をして、あなたは恥ずかしくないのかね? 少しは世間体を気にしないのかね? もしあなたに少しは羞恥心というものがあるのならば、即行で愛車を手放しなさい! そして、迷わず06のYZF-R6を買いなさい! えっ? 何々? 自分のZX-6Rは、青やシルバーなので、全然関係ないって? 何をバカなことを言っているのだね! 色が問題なのではなく、問題は、その時代遅れなマフラーの位置なのだよ! いいかい、今や時代はセンターアップマフラーの時代なのだよ。キタリンを知っているのかね? キタリンは、1人でサーキットにやってくるビギナーに対して、絶対に転倒してはいけないと助言しているが、そんなキタリンでさえ、センターアップマフラーは、転倒した時のコストが少なくていいと絶賛しているのだよ! いいかい、転倒してはいけないという人が、転倒した時のコストを気にしているのだから、オートバイという乗り物には、転倒は付き物なのだよ。否。「オートバイに転倒は付き物」ではなく、「転倒するからオートバイ」。と言っても過言ではないのだ。転倒しないオートバイなど、クリープのないコーヒーとか、牛丼を売っていない吉野屋とか、そういうレベルなのだよ!(注:私はコーヒーが飲めず、牛丼が食べられませんので、この比喩があってるかどうか良く分からず書いてます) しかもだよチミ。普通の数学者ならば、オートバイが右か左に転倒する確率は、50対50と言うと思うが、なんだか良く分からないが、人間は右側に転倒する可能性が高く、更に言えば、サーキットは右コーナーのほうが大抵多いのだよ。その右側にZX-6Rはサイレンサーがあるのだ! これは、メーカーの陰謀なのだよ! だって、シフトフィールを良くするには、チェーンラインは 右側にあった方がいいと分かっているのに、それなのにワザワザチェーンラインを左側にし、サイレンサーを右側に持ってくるなんて、どう考えても、メーカーはあなたのオートバイの下取り価格を引き下げる為に陰謀を企てているとしか思えないだろう! そう、メーカーは、バカなのではなく、ソニーみたく、計画的陳腐化を考えているのだよ! だから、こんな悪意のこもった右サイド出しのZX-6Rなんてすぐに売り払って、まるで聖人君子が作ったかのような、06のYZF-R6を買いなさい! えっ? 何々? YZF-R6もサイド出しだって? あっ、そうか! サイレンサーが小さいから気付かなかったよ! でも、あんなカッコワリーマフラーなら、キズが入っても下取り価格は下がらないから、大丈夫だ! え〜と、それとだよ、仮にあなたのZX-6Rを下取りに出す時には、間違っても、万年強気派の株屋のような店長が存在する販売店に下取りに出してはイケない。あなたは、人気が下がったのですぐにボブ・サップをほして、代わりに笑顔が素晴らしい中山エミリちゃんを採用した、買取りナンバーワンのバイク王さんを呼ぶべきである。すると、電話をかけた時には、相手は調子のいいことを言って高額な査定額を教えてくれるだろう。しかし、実際に人がやってくると、誰かの呪いであなたのZX-6Rには色々と問題が発生し、たちまちの内に査定額はゼロになってしまうに違いない。ハッハッハ! ザマーミロッ! ケロッ子デメタンに査定額などないのだ! えっ? 何々? だからライムグリーンじゃないって? だから、色が問題なのではなく、え〜い、もう説明がメンドーだからはぶくが、とにかく、あなたのZX-6Rは安いんだよ! そんでもって、ガックリ肩を落としたあなたは、もうこんりんざい、査定額が低くならない、そう、06のYZF-R6辺りを買おうと決心するだろう。いいぞ、その調子だ! えっ? 何々? モトソニックさんとテクノスポーツさんを両方同時に呼んで、査定額を吊り上げたいって? そんな複雑怪奇なことは間違っても考えてはダメだよ! 業者の人達だって、いい加減怒るぞ! あなたは黙って従順に安くZX-6Rを手放しなさい! そんでもって、迷わず06のYZF-R6を買いなさい! フーッ、これくらい書かないと、なかなか03〜04のZX-6Rの価格が下がってこねーんだよな〜。(笑) え〜とえ〜と、今度カワ車に乗ることになったら、ハンドルネームは、『ケロッ子やまたん』にしたいと思います。 ★追伸 そんなものが必要な方の為に記しておけば、これが株だった場合には、悪質な“売りあおり”や“買いあおり”として、証券取引委員会に逮捕されるかもしれませんので、御注意してください。 え〜と、でも、2輪業界は脳天気なので、今のところ大丈夫かなと思っちゃいました。 キタリン、「俺を引き合いに出すなんて、マイミク外すぞ!」とか脅さないでください。(笑) |
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