Erv's Letters index | Text by Erv Yamaguchi |
コンテンツをスピンオフ 2006年2月25日 20:01 フルライン信仰の最大のメリットは、メーカーのエゴを満たすことである。そしてこれは、サイトの運営においてもしかりである。 インターネットのサイトが、訪問者を増やそうと、本来の主旨から離れてコンテンツを増やすと、サイトの所有者のエゴと引換えに、サイトのブランドバリューは下がっていく。 そして、私自身がこの愚行を犯した。 私のサイト、そう、『ロムシードットジェイピー』(romc.jp)は、本来の趣旨から逸脱し、ロムシーのネームバリューは下がり、かわりにアーブ山口の名前が独り歩きを始めた。つまり、しっぽが犬をふってしまったのである。 そこで私は弱いおつむで考えた。「コンテンツをスピンオフしよう」と。 更に、私はこれまで2輪業界の住人達に対して、非常にお行儀良く振る舞っていたので、どうせならもっと言いたいことを言えるサイトを作ろうと思った。そう、まるで狂人のように。 そこでサイトの名前をマッドアーブドットコムとした。そして、マッドアーブドットコムを実際にアルファベットでつづってみると、マッダーブドットコムとなり、非常にシンプルで呼びやすい造語となったので、私はこのドメインにコンテンツを移行することにした。 今後の私の目標は、言ってみればこれまでと同じだが、ろ過されないデータの荒野とも言うべきインターネットという名の海原で、読者にデータではなく、インフォメーションを伝えていくことである。 そう、インターネットにおいては、ノン・インフォメーション(情報でない情報)が氾濫しているが、その中で、読む者の理解につながるもの、つまり、データではなくインフォメーションと呼べるものは少ない。 そんなインターネットの世界で、狂人が発するメッセージがデータではなくインフォメーションになれば、こんなに愉快なことはないだろう。 もちろんこれは、最高に楽観的なシナリオであり、看板を取り替えただけで私の人生がハッピーエンドになる訳ではない。 しかし、少なくともクソマジメなライターが歯ぎしりすることにはなるだろう。 今後もよろしく。 注:得意の気まぐれにより、2010年1月28日に再びromc.jpにコンテンツを戻しました。 |
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