Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


バイクから降りろ 2008年4月27日 11:59

 信頼できる情報筋によると、『アーブの手紙』の読者は、今年に入ってからのアーブ山口は“キレて”しまったと思っているという。
 つまり、『アーブの手紙』の読者は、私の文章を正しく認識したようだ。
 しかし、親愛なる読者にあえての苦言を呈せば、これを読むクレバーな読者の皆さんも、言葉は慎重に選んだ方がいいと助言したい。そう、今年に入ってからのアーブ山口は、“キレた”のではない。“ブチ”キレたのである。

★コメント機能のないブログに対するコメント
 ロードレースで亡くなったライダーの遺族が、「三宅島バイクレースに反対」のネガコメを入れたら、その後、不思議とコメント機能がなくなってしまったブログにコメントしたくなったので、自分のサイトで意見を述べてみよう。

バカげたエントリ

> 自動車を製造するのも悪、なのか。

 自動車を製造することは悪である。否、極悪である。おわり。

バカげたエントリ

> モーターサイクルスポーツもどげんかせんといかん

 どげんかせんといかんのは、、「バイク全肯定。バイク性善説。ただそれだけ。自省と反省はゼロ。まったくご苦労さま」(チヒロ氏評)な2輪業界保守論壇ホステスの思考回路だ。ちなみに、ただの自民党の飼い犬である東国原は、「宮崎県を土建化せんといかん」と訴えているが、宮崎県にしても、東京都にしても、とにかく利権に吸い寄せられる人がネット芸者は大好きなようだ。

 話を戻して、いちいち解説するのも「てげ〜よだき〜」(宮崎の方言で、「超かったり〜」の意)のだが、あまりにも正視に耐えないとてつもなくバカげたエントリなので、バカがネット上で拡散することを阻止すべく、以下に自分の意見を語り入れてみよう。

 さて、WRCを開催したら植林を始めてハッピーチャチャウーなどというロジックをエコロジスト(環境保護論者)が聞いたら、缶ジュースの缶のフタがプルトップになっただけでエコマークが入ったというレベルの、超どあつかましいバカげたストーリーだと感じることだろう。こんなとてつもなくオメデタイ話を“芸”だと思って全世界に公開してまで業界にコビを売り生計を立てるのも本人の自由なので別に構わないが、こんなロジックに騙されてモータースポーツやモータリゼーションを肯定する人達が増えてしまっては、人類にとってまさしくお先真っ暗なので、自動車もバイクもモータースポーツもモータリゼーションも全否定してみたいが、これを読む多くの読者はバイク乗りだと思われるので、とりあえず今回はバイクとモーターサイクルスポーツについて以下に語ってみよう。

★ワナ
 モーターサイクルスポーツやバイクなど、人類にとって何のメリットもない超バカげたスポーツ及び機械である。
 私はすでに15年前にそのことに気付いていたが、37歳の時に11年ぶりにバイクに乗ったりサーキットを走って、そのことを再確認した。
 そう、バイクに乗ったりサーキットを走っても、自分の精神性が進化する保障はどこにもないだけでなく、他人を出し抜きたいとか、他人にいいとこ見せたいとか、人間として卑しい部分だけが助長されるのがオチである。
 しかし、精神論は人によって感じ方がマチマチだと思うので、ここでは経済的損失について語ってみよう。これであれば、非常に個人的な損得の問題であり、環境とか地球の将来と言った、マクロな話よりもあなたにとってずっととっつきやすいだろう。

 さて、2輪業界保守論壇ホステスは、あなたにもっとバイクに乗れとか、サーキットでレースしろと訴えかけてくる訳だが、それに同調してバイクに乗れば、まずは100〜150万円くらいの金を使ってしまうし、ヘルメット、グラブ、ブーツ、ツナギなどを買うだけで20万円くらいまた使ってしまう。しかもそれらは消耗品であり一生ものではない。
 でもって、サーキットを走り始めれば、サーキットライセンス料といった“お布施”を毎年支払い、ホントに走り始めれば走行代金を支払い、2〜3時間使うとタイムダウンしていくタイヤ代に5万円くらいかかり、それ以外にもリッター3000円くらいのオイルとかなんだらかんだらとかで金がかかり、速くなってくると数万円から数10万円レベルでチューニングパーツが欲しくなってくる。そして、100〜150万円のバイク本体が2年でモデルチェンジしてあなたに買い替えを即す。しかも、これは何の事故もなく全てうまくいったケースの話で、転倒すればマシンの修理代やケガをすれば治療代が更に不意打ちをかけるように別に発生する。

 つまり、車体やその他の経費を平均して低く見積もっても、ざっと1年間に100万円くらいは平気で使い込んでしまう。仮にバイクでサーキットを走るという趣味を持って、かなり低く見積もって毎年年間100万円使った場合、10年で1000万円も使ってしまうことになる。
 では、10年間で1000万円使って、あなたが得たものとは何だろうか? それは、ライバルより良いタイムを出したいという強迫観念と、どこかで頭打ちするラップタイムと、ひょっとしたら死んじゃうとか半身不随とか、どこかの骨を折った跡だとか、痛かったり、仕事を休んで収入が減ったり、家族に迷惑をかけたり、とにかくネガティブな要素だらけだ。
 えっ? 何々? バイクを通じて知り合った友達が財産だって? 「オマエはバカか?」(『探偵物語』で松田優作演じる工藤ちゃんが、拳銃もってるフリしてチンピラを脅して情報を得た後でチンピラに向かって言ったセリフ)バイクを通じて友人を得るなど、まるで金目当てに結婚するようなものだ。うん? 間違えた、逆だよ、結婚目当てに結婚相談所に高い入会金払うようなものだ。つまりだよ、バイクで得た友人など、バイクを降りてしまえば、途端に疎遠になってしまうものだ。これを読む読者で、何らかの理由でバイクに乗ってない期間があった人なら経験済みのことだろう。単純な理論だ。むしろ、タイムも頭打ちだし、そろそろバイクなんて降りて他の趣味でも持ちたいな〜などと思っているというのに、なかなかバイクの世界から引き離さずに未練がましくサーキットに誘う連中なんぞ、あなたの財産を食い潰す借金の取り立て人みたいなものだ。思い切って速効で縁を切った方が良い。バイクから降りて、そうした悪友とキッパリ縁を切れば、あたなには素晴らしい別の人生が待っているのだ。2輪業界保守論壇ホステスのバカげた文章に誘惑されてはならない。バイクも、モーターサイクルスポーツも、あたなを不幸のどん底に陥れるワナであり、それを推奨する人達の甘い誘いは、悪魔のささやきに過ぎないのだ、そんな声に絶対に耳を貸してはいけない。

★天使と悪魔のささやき
 2輪業界保守論壇ホステスは、あなたの一生から財産を奪い取るべく画策している。前述したように、バイクでサーキットを走ったりすれば、ひょっとしたら死んでしまったり、半身不随になったり、骨折したり、他人をハネ飛ばしたりしてしまう可能性が高い。そして、前述したように、ピヨピヨ走っていても10年間で1000万円くらいは平気でドブに捨ててしまうことになる。ドブだよドブ。サーキットという名のドブだよ。

 では、ここで、バイクやサーキットになど関わらずに、あなたにとって明るい未来について語ってみよう。
 あなたがバイクなどと言ったバカげた乗り物からはおさらばバイバイしたとして、最初に100万円、その後も毎年100万円を株式に投資して福利成長させたとしよう。え〜と、利回りは、過去70年間の全株式の平均の利回りがたしか11〜14%だったと思ったので、低く見積もって10%としてみよう。
 え〜と、普段使ってないナントカ関数を使って今エクセルで計算してやるよ。

(この間計算)

 え〜と、あんまし自信ないけど、多分1853万円になると思う。(間違ってたら誰かメールください)そして、同様なことをそのまま20年間続けると、2100万円の投資額は、6400万円にまで膨れ上がる。これが福利成長のマジックである。ちなみに、毎年200万円を20年間使った人が、10%の利回りでその金を資産運用すれば、20年後には1億2800万円の資産を持つことになる。そして、20年後にその金で3%の配当金を出す企業の株を買えば、その後には毎年384万円の不労所得が入ってくることになる。不労所得、意味分かるかね? 働かなくても入ってくる金のことだよ。

 ちなみに、今3秒間くらいかけてパパっとスクリーニングをかけて、PER(株価収益率)がヒトケタ(株価タダ同然)で、借金がゼロなので倒産の可能性がありえず、更にはPBR(株価純資産倍率)が1以下、つまりは“たった今”その企業が解散しても、投資額は全額戻ってくるというリスクの概念が理論上皆無で、ROE(株主資本当期利益率)が10%以上、つまりは、株主が預けたお金で10%以上の利益を上げる企業で、配当利回りがあまりにも高い企業もある種怪しいので、配当利回りが3〜6%という企業をはじきだしたら、↓の3社が当てはまった。

銘柄コード 銘柄名 PER(倍) PBR(倍) 配当利回り(%) ROE(%) 有利子負債
2417 ツヴァイ 8.1 0.88 4.49 10.74 0
9717 ジャステック 9 0.79 4.1 10.03 0
9922 日立機材 5.8 0.8 3.19 14.35 0
(注:投資は自己責任でお願いいたします)

 上記の企業は、パパっとスクリーニングして出しただけで、ファンダメンタルズ分析(企業の中身の分析)はしていない為、もちろん私自身は↑の企業に投資しないが、単に安全確実に3〜6%の配当金を得るだけでも、特別難しい分析は必要ないし、↑の企業は借金がゼロなので事実上の倒産は無し、解散しても投資額の損失もほぼ無し、また、PBRが1以下ということは、この企業を丸ごと買収して“たった今”解散させて資産を売却すれば儲けが出てしまう為、これ以上のダウンサイドリスク(株価下落の危険性)はほとんどなく、また、企業自身も買収対策の為に今後も継続して配当金を増額する可能性が極めて高いのが↑の3社である。
 つまり、こうした、リスクという概念がほとんどないと言った企業への株式投資は、無駄な消費にうつつをぬかすより、どれだけあなたの人生を豊で安心できるものにするか分からない。
 また、更に言えば、“手の平ほど”の面積から180馬力とか200馬力といったパワーを路面に伝えることを考える為に、車重とかパワーウェイトレシオとかキャスター角とかスイングアームの対地角とか、そんな数字を色々調べて楽しむことよりも、私自身は同じ数字をイジくるのであれば、ROEとかPERとかPBRとか、↑では書かなかったが、最も重要なキャッシュフロー還元率だとか、そうした数字とたわむれている方が私は数倍楽しい。しかも、サーキットで走らせることが出来る候補車など、多く見積もっても数10台、通常は数台レベルでしかないが、上場企業や投資信託の数は莫大な数があって、しかも上記の数値が日々刻々と変化しているとなれば、資産運用とは、最高に楽しいインドアゲームと言える。また、家にこもっていることが不健康だと言うのならば、自分が投資したいと考える企業の本社なり店舗をお散歩がてらに偵察しに行くことも、十分に趣味の一環になると思う。

 どうだろうか? このまま2輪業界保守論壇ホステスの勧めに従ってバイクに乗り続けたりサーキットを走ったりしても、財産を失ったり、ひょっとしたら死んだり半身不随になったり、とにかく転倒して痛い思いをしたり、それでいて得られるラップタイムの短縮はわずかであり、資産運用の世界をベースに考えると、ラップタイムの短縮とは、どこか“空売り”に似ている気がしないだろうか?

 ところで、皆さんは“空売り”を御存じだろうか? この空売りとは、株価の下落を利用して儲ける手法なのだが、例えば、とある企業の株100万円を空売りした場合、得られる儲けの最大値は、その企業が倒産して株価がゼロになった時の100万円が最高である。しかし、逆に予想に反して株価が値上がりしてしまった場合、あなたの損失の可能性は無限大である。
 これに対して、通常の株式投資は、例えば、とある企業の株を100万円で買った場合、損失した場合の最高額は、その企業が倒産して株価がゼロになった時で100万円である。しかし、株価が上昇を始めた場合、儲けの可能性は無限大である。万年強気派の株屋の表現を借りれば、“青天井”だ。

 では、サーキットにおけるラップタイムの短縮について考えてみよう。サーキット1周のラップタイムが“ゼロ”は物理上ありえないとして、ラップタイムは、最初の内は秒単位、そして次にはコンマ単位、その内に100分の1単位と、だんだんと短縮の幅が縮まってくる。しかし、ラップタイム短縮にともなうコストはむしろ上昇することが多く、ラップタイムを短縮する為の努力やコストは、その縮み幅に対して2字曲線的に高まっていく。何か、空気が入ったオモチャの注射器を床に押し付け、無理矢理ピストンを押し下げている様のようだ。ピストンは最初の内は勢いよく下がっていくが、空気の圧縮に対して人間の力がこれ以上無理だというところでピストンの下降は止まってしまい、しかも、そこを維持するには継続的にビストンを押し付けておかなければならない。御苦労なことだ。

 しかし、キャピタルゲイン(値上がり益)を利用した株式投資は違う。値上がりした利益は福利で成長していく為、しっかりと考えられた投資をすれば、どんどん資産が膨れ上がる可能性が高い。では、バイクに金を突っ込んでサーキットを走る人と、バイクはあきらめて、その分の金を資産運用に回す人では、10年後にはどんな差が生まれているのだろうか? どうかね? まだバイクやモーターサイクルスポーツは正義だと思っているのかね? 別にそう思うのならそう思うで、あなたの価値観なのでどうでもいいのだが、10年後になってそんな忠告はなかったとは言わせないよ。バイクに乗ったりサーキットを走るという行為は、「敗者のゲームだ」と。

★そして売却
 ここまで読んで憤慨したという今だ頑迷なバイク乗りは、どうぞブラウザを閉じて頂いて構わない。しかし、別れ際に捨てゼリフを吐かせてもらえれば、あなたの頑迷さは、石油価格の更なる上昇や賃金格差の更なる広がりや、全世界的な食糧危機や環境破壊を前にして、今後もろくも崩れ去ることだろう。

 しかし、もしあなたの耳が私の助言を“聞き分けた”のであれば、あなたは最後のチャンスとも言える、“たった今”、↓のモトソニックさんの広告をクリックして、自分のバイクを高値で売り払うべきである。


 そして、無事にバイクを売り払ったならば、↓の証券仲介業として、専業オンライン証券1の口座数、預かり資産、売買代金シェアを誇るSBIイー・トレード証券にて口座を設けて、売却代金で何かの株でも買うと共に、バイクにつぎ込む予定だった小遣いも、今後やってくる食糧危機や何かに備えるべく、貯蓄や投資に回すべきである。


 そして、人生の楽しみは、金がかからない趣味で代替し、資産も増えてウハウハといった状態になったのなら、そのエピソードについて語ったブログを立ち上げて、↑のモトソニックさんやイー・トレード証券のアフェリエイト広告を御自身のブログに貼りつけて更に儲けてしまうことをお勧めする。ちなみに、私のサイトを見てバイクから降りる人が多いのか、特に今月はモトソニックさんのアフェリエイト広告で儲けて私自身がウハウハなので、この幸せをあなたにも分けてあげたい。(核爆)

★おわりに
 肉を食ったら筋肉痛が治ったなどと書いて、あなたに更に肉を食わせて、脳卒中、心臓病、ガンで苦しんで死ぬ人生を選択させたり、国際ライダーですら急にUターンしたセブンイレブンのトラックを避けることが出来ずに亡くなってしまう可能性があるというのに、パンピーライダーに対して、乗ってる人の体がむき出しの危険が危ないバカげた乗り物であるバイクに乗るよう推奨したり、開催回数よりも多く人を殺してきた“ライダー生贄(イケニエ)”レースを我が国に輸入して、自分自身の既得権益の為に日本人をぶっ殺そうと企む2輪業界保守論壇ホステスの文章と、ヒステリックでキモいが自分の人生を自省しあなたの人生の未来を真剣に心配する私の文章のどちらを参考にして今後の人生を歩むかは、読者の判断にゆだねたいが、私自身は39歳最後の日にバイクに乗り、更にはサーキットを走ったが、これを最後にもうバイクなどというバカげた乗り物には近寄らずに、むしろ、こうした人類を不幸にするバカげた世界から、1人でも多くの人を救いたいと真剣に考えるに至っている。そしてこれが、これまで2輪業界の誰も言わなかった、人類の幸福への第1歩になると確信もしている。

 2輪業界保守論壇ホステスの小林ゆき氏と、今だバイクパーツの販売に携わっている自己矛盾をはらんだ私は奇しくも同い年なのだが、私はすでに自身のビジネスにてバイクに関する売上の82%を放棄し、このサイトのトップページであるバイクパーツの輸入販売を残すだけというところまでこの業界から逃げる準備を進めた。そして、自分自身の2輪に関するビジネスの閉幕に対してソフトランディングさせると同時に、これまで多くの人達をバイクというキチガイじみた狂気の世界に引き込んだことに対する罪滅ぼしで、今後は多くのバイク乗りにコレクト・シンキング(正しい思考)を広めようと考えている。他方、2輪業界保守論壇ホステスは、40代に突入してなおもこの業界にしがみつき、バイク全肯定、バイク性善説を広めるべく精力的に活動している。そして、バイクと名の付くイベントであれば、ジェット機を使って取材するその取材費がどんな経路で捻出されているのか、彼女自身が資産家なのか、彼女にどんなパトロンがいるのか、私には知る由もないが、メーカーからの天下りが役員を勤めている、漂白された、骨抜きの、おとといきやがれ方式のMFJと、腐った業界関係者が、道路特定財源にむらがる道路族と同じ道を歩み、三宅島に投入される税金に頼ろうと、腐った政治家と手を結んだ時点で、この業界はパーペキに“終わった”と私は判断し、既得権益にしがみついて生きることを良しとしない私の人生哲学に則り、今後は自分の良心に従って生きていきたいと考えている。




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