Erv's Letters index | Text by Erv Yamaguchi |
問題の中身 2008年6月13日 20:04 | ||||||
「やっぱり男は中身で勝負だっ!」と、ファーストデートに袖無しGジャンを着て行ってしまったそこのカワヲタの君! 君は中身に問題があるぞっ! しかし、である。シチュエーションに対するバイク乗りのファッションに対する無関心よりも根深い問題として、我が国の中身の方がよほど心配である。 先日発生した無差別殺人においても、殺人を犯した本人の問題は個別的な悪として厳しく罰する必要があるし、亡くなられた方の家族や友人などの心情を察するに、これを社会の問題として公けの場で語るのは、当初、不謹慎であるとも私には思え、また、この問題の原因が、ネオリベラリズム(新自由主義)にあるなどと語れば、パラノイックな意見として蔑視される可能性も否定できないと私には感じられたが、しかし、勇気あるインターネットの住人達は、堂々とこの問題に対して、原因は小泉・竹中によるネオリベラリズム(新自由主義)の注入にあると訴え始めていることに対して感銘を受けたので、私も堂々とこの問題の原因は、ネオリベラリズム(新自由主義)にあると語ることにしよう。 もちろん、殺人を犯した人の大罪に対しては、犯した罪は決して許されることのない重大犯罪であることを前提とした上で、我々が採択したこの現代社会に潜む時代の暗部を直視しなければ、こうした事件は再度繰り返されるであろうということは、これを読む理知的な読者もウスウス感じていることだとも考えている。更には、我が国における上位5%の『勝ち組』と呼ばれる人達以外の、それこそ社会的弱者の方達、そして、“ロスジェネ”(1970年代から1980年代初頭生まれの就職氷河期を経験した世代、ロストジェネレーションの略)世代の人達や、ストレートに派遣社員として差別待遇を受けている人達は、自分達の境遇に対して、自己責任という言葉では片づけてもらいたくないという、大きな憤りも感じていることだろう。こうした人達は、もちろん殺人などという道徳から外れた行為を行ってはいけないが、自分達の境遇は、我々が政治に無関心だったことに起因する、いわば連帯責任なんだと自覚するべきだと私には感じられ、こうした社会的弱者の方達は、私を含めて、投票行動やブログでの発信などを通じて、もっと世の中に自分達の声を伝えていくことが先決でるあると私は思う。 そして、皆さん御存じのように、私は三宅島のバイクイベント、更に言えば石原都政というもの全てに対して不支持を表明しているが、三宅島にしても他の事柄にしても、結局解決する為には、石原を選挙で落とす、更にはネオリベラリズム(新自由主義)系の政治家を選挙で落とす、つまりは、我々有権者の民度を上げることしか解決方法はなく、平和的な解決をはかるには、我々庶民が政治的関心を高めるだけでなく、支配層の手口やネオリベラリズム(新自由主義)に対する認知度を高め、更には、ネオリベラリズム(新自由主義)の注入をやめた場合の次なる目標として、スカンジナビアモデル(北欧3ヶ国が導入している社会福祉制度)の導入などについて勉強し、知的素養を深めるべきだと考えている。 |
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民度の低さを逆手にとって当選したオマエに言われたくないよ。 【参考】
リベラル結集は「夢のまた夢」なのかより
【秋葉原無差別殺傷】人間までカンバン方式より
秋葉原の無差別殺人は日本でも「貧困テロ」が起きたということだ。今年すでに3件の貧困テロが起きたが、連鎖的にテロが起きるだろうより |
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