Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


カワターボ
2009年2月20日 19:53

 ここのところ、内燃機関なんかとっととやめて、電動バイク作れみたいな記述をしていたら、タイムリーにミッションモータースの電動バイクのニュースが入ってきたが、2月10日にアップした、『現実味を帯びてきたmotoGPの終焉』にて、「バイクと過給機の親和性について全く論じることも出来ない硬直化した2輪業界関係者のバカさかげんに対して、今回は皮肉を込めてイヤミを語ったつもりである」などと、motoGPのGP250クラスの4ストターボ車の提言をしたら、今度は、タイムリーにもカワサキがバイクにターボをつけるという発表をしてきた。

ニュースソース

 こうした体験をすると、私は2001年の911テロのことを思い出す。そう、私はこの911テロが起きる直前に、“虫の知らせ”で日信工業(キャリパーやマスターを作っているあの企業だ)の株を売却して儲けたのだが、もちろん、これは偶然であり、私がテロリストだった訳ではない。

 カワのターボの話に戻そう。ところで、きたりんもカワターボネタのエントリを上げていたが、さして技術的なネタもなくなり、きたりんや私のように、「高回転高出力の消耗の激しいエンジンは、サーキット野郎にとってはコスト的にキツいよ」みたいな考えを持つライダーにとっては、ブーストちょちょいと上げて300馬力とかのマシンの方が、はるかに魅力的だ。

 ちなみに、私は国内2輪専門誌は時間のムダなのでほとんど見ないのだが、かわりに海外の、特にストリートファイター系の雑誌はよく見るが、そこには、4発のターボ車など日常茶飯事レベルでよく紹介されていて、↓の『FIGHTERS』08年11月号でも、YZF-R1のターボ車が紹介されていた。









 私のバイクの趣味がこんなんで申し訳ないが、↑のYZF-R1のターボ車は、ご丁寧にインタークーラーもラジエーターの前に装着されている。




 ちなみに、↑はイギリスの『STREETFIGHTERS』誌に掲載されていた、XJRを1400ccにして更にターボ化したものだが、こちらはタービンがキャブのうしろあたりにあって、画像ではチャンネー(女性)のブーツで分かりずらいが、「足がアチーだろ!」みたいな調子で、排気ガスがヒザのあたりから排出されるつくりだ。(爆)




 ↑も英『STREETFIGHTERS』誌の抜粋だが、こちらのカタナはご覧のようにドラッグベースで、ドラッグの世界ではターボなど当たり前調に使われている。

 つまり、タテマエでは、カワは電動バイクに対抗した別のアプローチとかなんとかきれいごとを語っているが、いわゆる“スーパーネイキッド”という最近のカテゴリーが、ユーロ圏のストリートファイターのクリパー(真似)であるように、ネタのないメーカーが、海外誌をよく研究して、今度はターボ車を出してくるだけだと言うのが、今のところの私の見解である。

 ちなみに、今から3年以上も前に、私はこちらで、スズキのB-King(バカ殿)には、絶対にスーパーチャージャーをつけて“独自化”すべきだと言っていたにも関わらず、スズキはバカ殿を発売する時に、プロトタイプのスーパーチャージャーをつけなかったことで、“独自化”を発揮できずに埋没した。が、しかし、カワはターボをつけることで、“独自化”を発揮し、あらたなジャンルを築いてブランドバリューを築いて頂きたいと切に思う。

 そして、ターボを装着した新しいカワ車の名前は、独自化を発揮できずに埋没したB-Kingに対抗して、N-Queen(ナオコ姫)で決まりだ。





★ 『FIGHTERS』誌のお求めはこちらより。(結局宣伝オチです)
 ちなみに、近日入荷予定の『FIGHTERS』09年2月号は、GSX1400のターボ車が紹介されるようなので要チェギです。



★2009年2月21日追伸
 タイムリーに2月号が本日入荷しました。いつもにも増してターボ車が多いです。(笑)




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