Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


朝三暮四も知らないバカげたジャーナリスト小林ゆき
2009年5月8日 11:45

 2輪業界保守論壇ホステスの小林ゆきが、石原だけでなく、今度は自民党の提灯持ちも始めたので、衆議院選挙が近いこともあるが、こうしたバカげた意見は徹底的に糾弾すべく、反論権が担保されているインターネットにて自民党の政策を批判してみよう。

 さて、小林ゆきは、相も変わらず脳内お花畑全開で、「『千円高速』の政策は完全に成功した」などと自身のブログで息巻いているが、まさか本気でこんなことを述べているのであれば、真剣におめでたいジャーナリストであり、あるいは自民党の広告塔としての役割を担って記述しているのであれば、確信犯的な売国奴と言える。

 そう、今回の千円高速は、相当におめでたいバカか、自民党を支持するネットウヨ以外、誰がどう考えても選挙目当てのバラマキでしかない。

 考えても見て頂きたい、自民党は昨年、ガソリンの暫定税率がなくなった時、そのままではガソリンの使用料が増え、二酸化炭素の排出量が増えることで環境を破壊するので時代に逆行すると、再度、暫定税率を復活させて大増税をはかったのである。その自民党が、1年後には、今度は大渋滞を引き起こし二酸化炭素の排出量を増加させる、千円高速というバラマキ予算をいつものように強行採決した。つまり、典型的なダブルスタンダード(二枚舌)政策である。(ちなみに、今回の千円高速によって二酸化炭素の排出量は通常の2.5倍も増加した)

 もちろん、こうした国民に目くらましを食らわす政策で支持率を上げ、次の衆議院選挙で勝って政権を維持すれば、次に待っているのは消費税の増税という大増税政策でしかなく、従って、朝三暮四の寓話も知らない、こんな目先の政策を喜んで自民党の提灯を持っているジャーナリストの存在を野放しにすれば、まさにこの国を亡国へと導くだけなので、皆さんは絶対にこんなバカげたジャーナリストの言うことになど耳を傾けてはいけない。

 もちろん、これを読むリテラシーの高い方達であれば、小林ゆきなどと言ったボンクラジャーナリストの書く文章が、どんなにバカげたものだとしても、そもそも2輪業界自体が社会からゴミ扱いされているのだから、ゴミの中に“本物のゴミ”が混じっていたところで、大した問題ではなく、むしろ、そのおめでたさっぷりを“おもしろい読み物”として扱っていれば良いと、ヒステリックな私の肩に腕を回し、「カ〜ム、ダ〜ウン(落ち着け)」と私の耳元でささやくことだろう。

 もちろん、私だって、2年ほど前であれば、このボンクラジャーナリストの書く記事は、単なるおめでたい文章として歯牙にもかけなかったが、石原や自民党の提灯記事だけは、“ゴミ”ではなく、社会に害悪をもたらすウイルスと言えるので、特に衆議院選挙を前にしては、絶対に見逃す訳にはいかない。

 話を戻そう。今回、高速道路料金が引き下がったことは、たしかに高速を使った人達にはありがたかったかもしれないが、この恩恵を受けたのは、ETCを取り付けた車両だけで、このことで、千円高速は悪名高いETC推進関連の天下りに金が流れたという側面を絶対に見逃すことは出来ない。

 そう、何でこの千円高速はETC搭載車だけにしか適用されないのだろうか? なぜ現金で料金を支払う人には適用されないのだろうか? 仕組みは簡単で、“おかみ”に「安くしてやるからETCをとにかく付けろ」と言われ、言われるがままにETCを取り付けると、ETCがらみの天下り機関にチャリンチャリンと金が落ちる仕組みになっているからである。バカげている。こんな政策が大成功だと? ふざけるな!(怒)(怒)(怒)

 つまり、またもや自民党の政策は官僚焼け太りに終わり、地方に人を運ぶ政策なら、高速バスやJRの料金を助成するなどのアイデアもあったというのに、“なぜかETC搭載車”に特化して金をバラまいたので、結局うまく立ち回ったのは道路官僚で、自分達はハラが痛まず、サービスエリアなどの関連企業が儲かるのであれば、道路族は万々歳というところだろう。ちなみに、三宅島モーターサイクルフェスティバルも、復興の美名の元で、道路の建設が“無査定”で行われた、パーペキに道路族の利権の温床を助けたイベントだが、ひょっとすると、三宅島モーターサイクルフェスティバルや、千円高速を臆面もなくヨイショする小林ゆきには、道路族のパトロンでもいるのではないかと勘ぐってしまう。

 また、前述のように、千円高速はETCを付けた一般車両だけがその恩恵を受けたが、休日にだってモノを運ばなければならない運送会社は、この渋滞により大損害をこうむっており、その被害額は、1分当たり62.86円の損失だったと言われている。つまり、この損失により余計な出費を強いられた運送会社は、この不景気の最中、更なる支出に見舞われたのだ。バカげている。こんな政策が大成功だったなどと、不景気に苦しむ運送会社で働く人達の前で語れるのだろうか? ふざけるな!(怒)(怒)(怒)

 また、千円高速は、休日に高速を使って郊外に行くことを楽しんだ人達は良かったかもしれないが、その影では、連休を楽しむことなど出来ない、失業された方、シングルマザー、お年寄り、障害者などなど、社会的弱者が大勢いることも忘れてはならない。

 また、三宅島モーターサイクルフェスティバルにしても、未だ帰島出来ない1000人もの在京島民達は、自分達には何の手当てもなく放っておかれ、更に石原によって冷たく切り捨てられたというのに、その石原が大盤振る舞いして億単位の金を投入したイベントを楽しみ、それが素晴らしいものだと臆面もなくインターネットで語ってしまう血も涙もない小林ゆきが、社会的弱者など切り捨てて、単に選挙目当てでばら撒かれた千円高速のことを、これまた大成功だというその思考回路の単純さは、二十歳やそこらの若造か、社会に出た経験のない世間知らずの主婦などが語るならまだしも、40年以上も生きている、ジャーナリストの肩書きを持つ人間の発言としては、正に許しがたい愚行と言える。

★高速道路の無料化案
 私は幼少期にハワイに旅行した時、ハワイには高速道路に料金所がなく、同伴した親から、「アメリカは高速がタダなんだよ」と教わり、それは大変素晴らしいことであると同時に、なんて日本はバカげた国なんだと子供ながらに思った。

 普通に考えて、料金所があれば、その手前で減速することでブレーキをかけブレーキパッドが減り、減速することで渋滞も起きる。また、料金所を過ぎた後は、今度は加速することで無駄にガソリンを消費する。

 そして、そもそもの料金所の建設に金がかかると同時に、料金所で働く人達の人件費が永遠にかかり続ける。つまり料金所による料金の徴収システムは、どう考えても非効率的なシステムだ。

 仮に、高速道路の建設や維持にかかる金を、広く薄く一般財源から拠出すれば、中には高速道路を使わない人達がバカを見るだけだと言った意見を出す人もいるかもしれないが、物流というのは、高速道路を使って行われているので、1年中自宅に引きこもっている人でさえ、食料品を含めた生活必需品は、すでに高速代金が含まれた状態で代金を支払っているので、高速が無料化すれば、運送会社の輸送コストは激減することで、様々なものの値段が下がり、料金所が無くなることで、渋滞が減ってCO2の排出量も減って消費するガソリンの量も減れば、環境にも優しく、加減速が減ることで無駄な事故も減り、交通のスムーズな流れにより物流の効率が高まれば、国益の増加にもつながると言える。

 しかし、それでもなお高速道路を使わない人達が高速道路の維持費を負担するのは筋違いだと考える人達は、テレビについて考えて頂きたい。テレビの放送というのは、大抵の人達はタダだと思っているが、実際には、放送を支える為にCMが入り、CMを出している企業は、広告代金を上乗せして商品を販売しているのだ。つまり、テレビを見ない人達まで、実際には余計な代金を支払って商品を買い生活している訳だが、それに対して文句を言う人など聞いたことがない。

 つまり、高速の使用料は、高速を使う人達だけが負担するべきという近視眼的な意見は、目先以上の先が見えない人達の感情論でしかなく、高速が無料化され、それにより運送会社が儲かったり、あるいは輸送費カットにより様々な商品価格が安くなったりすることで、運送会社の人達の給料が増えたり、商品価格の値下げにより消費が喚起されたり、そうした相乗効果により経済成長が高まり、結果的に税収が伸び、高速道路の建設や維持に増えた税収を充てるという正のサイクルを作った方が、結果的に全員が幸せになる。

 そう、民主党をヨイショする訳ではなく、小学生の時から高速無料化が理想と考えていた私は、“たまたま”、あくまでも“たまたま”民主党案を支持するが、民主党の高速無料化案に対して自民党は、すでにETCを導入したというのに、今さら無料化なんて出来ないと、まるで道路官僚そのままの答弁を繰り返すことで、道路族の焼け太りを後押ししている。

 そう言えば、小林ゆきも、ことあるごとにETCのことを話題にするが、ただのボンクラではなく、やはり確信犯的な道路族の手先なのかもしれない。

 あるいは、デイトナにしてもマン島にしても三宅島モーターサイクルフェスティバルにしても渋滞した高速にしても、とにかく人が集まれば成功なんだという単純な思考回路を持っている人間なのであれば、インターネット上で害悪を撒き散らすのは非常に迷惑なので、そんなに文章が書きたいのであれば、毎日ネズミーランドにでも通って、人混みのレポートでも書いていてもらいたいという気分だ。



★補足
国会中継

 ↑の国会中継を紹介するサイトの映像にて、5月7日の予算委員会で、14時30分から質問に立った管直人氏が、29分から34分辺りにかけて、今回の千円高速について質問しているが、そこで、国交省の関係機関であるシンクタンクが、千円高速よりも高速道路の無料化の方が経済的な効果が大きいということを認めていると発言している。




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