Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


祝! 自民党自滅
2009年8月31日 18:28

きたりんのツイッター

 きたりん相変わらず冴えてるな。(笑)

 さて、↑のきたりんのツイッターは、ポジさんに対するきたりん流の皮肉だが、勝手に拡大解釈して私流にクソ真面目に語らせてもらえれば、小泉・竹中によるネオリベラリズム(新自由主義)の注入により、それまで中流層にいた方達がどんどん貧困層に落ち、私のような自営業者も不景気のあおりを食らって収入が激減してしまった訳だが、自分を変えたりどれだけ努力しても一向に世の中が良くならないどころか、むしろ益々悪くなっていくこの有り様を見て、普段投票行動を取らない人達や、あるいは自民党の支持者ですら、今回は多くの人達が民主党に票を入れようと投票所に足を運んだ。

 今回、「勝たせ過ぎはよくない」などと言った屁理屈をこねて選挙権を放棄した人達は、自分自身の生活に問題がなく、貧困層に陥った人達の現状や気持ちを想像することが出来ないインテリに過ぎず、民主党が圧勝しそうだからと言って天の邪鬼を気取った所で、それが自民党を支持する理由には全くならないどころか、私に言わせれば、民主党の勝たせ過ぎはよくないどころか、自民党に119もの議席は与え過ぎだと考えており、しかも、私のような絶対平和主義者にしてみれば、当選した自民党議員は、むしろ極右政治家ばかりが目立つ結果で、改めて田舎の保守層の右派ぶりには辟易する。

 また、よく言われたフレーズに、「自民は不満、民主は不安」という言い回しがあったが、こうした言い回しも、いかにもインテリ的な表現で、私などは、自民党が政権を維持する方が、政権交代するよりも数億倍“不安”であり、自民党に対しては、不満、不安、ふざけんな、コノヤロー、ファックオフという気持ちが怒りと共にこみあげてくるだけで、民主党に対しては不安よりも期待の方がはるかに大きいと言えたが、選挙結果から見ても、こうした民意が反映されて本当に良かったと思う。

 何度でも言うが、自由民主党は、「リベラル・デモクラティック・パーティ」という、まるでヒッピーが作った党なんじゃないかと勘違いされるような“愛と自由”に満ち溢れた名前を党名にすることで国民をあざむいているバカげた党だが、本質は、憲法を改正して、軍隊を正式に持って戦争が出来るようにすることを目的として出来た政党であり、絶対平和主義者の完全なる敵と言える。

 また、そうは言っても、長い間与党でいられたのは、その党名とは裏原宿に、国家社会主義的な性格を帯びていた面があった為、そうした政策を主に実行していた時には、“もの言わぬ国民”と共にうまくやっていて、目覚ましい経済成長を遂げていたという一面もあった。

 しかし、特に中曽根の辺りから、アメリカ、もっと正確に言えば、アメリカの共和党の言いなりになるという、対米従属路線が強烈に強まり、我が国は毎年アメリカよりつきつけられる、年次改革要望書に素直に従うだけのアメリカの属国という性格を強め、国鉄や電電公社や郵政や道路公団が次々と民営化され、また、外資、特にアメリカの外資が日本というマーケットに入りやすくする為に様々な規制を撤廃したり、更には、アメリカの保険会社が儲かるように、年金や健康保険を破壊する方向性に持って行ったり、アメリカの弁護士達が日本で活躍できるよう、裁判員制度の導入も企てた。そう、これら小泉構造改革は全てアメリカが日本に突きつけた年次改革要望書に従って遂行されており、自民党はアメリカの共和党の飼い犬に過ぎないことがよく分かる。

 しかし、日本に住む一般庶民は、なかなかそうした事実を知らなかった為、まんまとメディアを牛耳る自民党に騙されてきた訳だが、アメリカが政権交代した為か、共和党の力も及ばず、自民党は自滅への道を歩んだ。

 また、そもそもかなり以前から自民党は単独では与党になれない所まで弱体化していた訳だが、そんな自民党を支えたのが公明党であり、今回の選挙で、フランス政府からカルト指定されている宗教団体が支持する政党が与党という、他の先進国、とりわけ欧州の国々からは後ろ指を指されてバカにされ、“井の中の蛙”のごとく、島国ニッポンに住む人達は実感していなかっただけで、我が国は長いこと他の先進国からトンデモ国家というレッテルを貼られていた訳だが(本当に恥ずべきことだ)、これを機会に、やっと民意で政権交代が実現し、政教分離を前提とした党が与党になれる国として、他国と対等に渡り合えるようにもなった。

 誤解してもらいたくないのは、我が国は憲法でも信仰の自由は保障されているので、私は皆さんの宗教に対する信仰心に対して否定している訳ではない。宗教を利用して権力を手に入れようとしている人間を信用してはいけないということを私は訴えたいだけなのである。

 例えばあなたが仏教を信仰しているのであれば、その昔シッダルダ(ブッダの元々の名前)が、川のほとりで静かに座禅を組んでいる時に全てを悟ったように、心を平静に保ち、ただひたすらブッダの悟りについて信仰して頂きたいのである。

 間違っても、「小沢一郎は裏切り者だ!」などと飲んでる席で肉を食べながら信者以外の人に熱弁をふるったりしないで頂きたい。(殺生禁断という訳ではないが、肉を食べない私の方が仏教徒っぽくて参るw)

 と、話が色々な方向に飛びまくるのが、分裂症気味な私の文章の特徴だが、自民党は出来れば息の根を止めたかったものの、右翼の方達のガス抜き的な存在として、今後は細々と保守の党として生きていくとして、自民党に119もの議席を渡してしまった別の理由としては、民主社会主義的で、ほとんど訴えている内容に違いがないというのに、共産党と社民党という2つの党が存在することで、小選挙区制では民主社会主義者の票が割れてしまうという現象がある。

 従って、以前から訴えているように、我が国は二大政党制を目指すよりかは、中選挙区制に戻すことで、多党制を目指して頂き、更に言えば、民主党のマニフェストの中でも、絶対に私が反対しているものとして、政治家の人数の削減(比例区の定数削減)を阻止し、世界的に見ても、国民の人数に対する政治家の割合が極端に少ない我が国は、むしろもっと政治家を増やすべきだと思う。

 ちなみに、これを読む方の中にも、こうした私の考え方に違和感を持つ方も多いかと思われるが、メディアは、いわゆる小さな政府を喧伝する為の箇条書きの一行として、政治家の人数を減らすべきという考え方をまことしやかに世の中に広めている。そして、こうした考え方は、政治家は給料も高い割に、更には税金の無駄遣いをするだけのどうしょうもない“ユースレス・イーターズ”(役立たずの無駄飯喰らい)なので、こいつらの人数を減らすことで税金の無駄遣いが減るという、誤った幻想を国民に抱かせており、そうした国民の幻想を逆手に取った政策が、民主党の比例区の定数削減だと言えるので、私に言わせれば、この案はパーペキに大衆迎合的な政策だと考えている。

 私としては、高い給料の政治家が憎いのであれば、政治家の給料を減らせばいいのであり、以前から語っているが、極論すれば、給料が数百億円の独裁者が統治する国と、国民全員が無給で政治家をやっている国であれば、後者が理想であり、そうは言っても、国民全員が政治家にはなれない為に、投票により代表者を決めるというのが政治であり、政治の本質とは、自分の生活の安定や保障の為に、自分の権利を他人に譲ることなのである。

 そして、政治家の人数を減らすというのは、それだけ色々な立場の様々な人達の民意が政治の場に届かなくなることを意味するし、様々な立場の人の意見が反映されず、例えばトヨタとキヤノンなどの一部の利権の言いなりになるような独裁的な政権が生まれる可能性が高くなるのである。

 しかし、政治家の人数が多くて給料が安ければ、もっと政治家は滅私奉公的に働き出すというのが、乙女チックな私の予想だが、デンマークなどでは、日本の政治家よりもはるかに安い給料で、質素倹約的に暮らす人達が政治家をやっているので、我が国もこれを見習うべきだと思う。

 また、給料が安ければ、莫大な稼ぎや財産を持つ親が、金目的で政治家を目指せとは我が子に言わなくもなり、金目的の世襲政治家も減ることだろう。そして、逆説的に言えば、滅私奉公的に働く父の背中を見て育った子供が、同じく滅私奉公的に働くのであれば、国民も世襲政治家に対して、これまでと違った目を向けるようにもなるかもしれない。

 とにもかくにも、右派的イデオロギーで票を集め、実際にやっていることは対米従属的な政策でしかなかった極悪な政党である自民党は、めでたく自滅し、今後は復活どころか、万年野党に成り下がることだろう。

 そして、今後は肥大化した民主党を監視する役割として、益々民主社会主義的な政党や政治家が重要になることだろう。

 その為には、まるで男女の結婚がゴールではなくスタートだと言われるように、今回の民主党の圧勝がゴールではなく、これが民主主義のスタートの如く、民主党が誤った方向にいかないよう、これから行われる選挙でも少しずつ軌道修正しながら、より良い国を目指すのが政治や選挙ということに、とっとと若い人達も気付いて、この国の民度が上がっていってもらいたいものだ。

 つまり、世の中に不満があろうとなかろうと、自分を変えたかろうと変えたくなかろうと、“まつりごと”には全員参加しなければならない。




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