Erv's Letters index | Text by Erv Yamaguchi |
懐古趣味加速 |
2009年9月6日 11:35 |
ここのところチヒロさんのツイッターにて、往年のWGPライダーを思い出させてくれる映像が多くて懐かしい。 http://twitter.com/chihiro9625/status/3711141275より http://twitter.com/chihiro9625/status/3757390914より 伝説的なパラ4のTZ750のダートラが懐かしい。 http://twitter.com/chihiro9625/status/3733181605より シュワとガンマ ↑では、シュワがガンマ乗ってワンフーサービスしている映像。 なんか、どんどんオヤジ入ってきているので、懐古趣味が加速してることとあわせて、↑の映像とかにインスパイアもされて、本棚からクラシックバイク系の雑誌を引っぱり出してみた。 |
↑は、海外では盛んなクラシックバイクのイベントの模様で、ありがちなノリでアゴスチーニがMVアグスタ乗ってるとこ(右上)。 |
同イベントに参加してるキング・ケニー。すでに若い人達は知らないかもしれないが、それまでのリーンウィズで走るヨーロピアンが多勢を占めていたWGP(motoGPの前身)に、美しいハングオンフォームや、モーターホームで転戦するカルチャーを持ち込んだアメリカ人ライダー。 あと、もひとつケニー・トリビアを言うと、バイクにスリックタイヤを初めて履かせたのもケニー・ロバーツこの人。(当時の他のライダーは、タイヤに溝が無ければ転倒してしまうと半信半疑だったらしい) あと、スズカで『DIC』というメットのロゴを見てケニーがニヤけたという未確認情報もあり。(笑) 【解説】 “ディック”には男根の意味がある。 |
↑は、多分アゴとケニーのランデブー走行。強烈なワンフーサービスでやんす。 |
ちなみに、↑が掲載していた『Classic Racer』で、こんな雑誌が存在していること自体、海外のバイク文化の層の厚さが感じられるので、単に絵的な面白さを求めて、時々私もクラシック系のバイク雑誌を買ってしまう。 |
↑は、そのままズバリの『Classic Bike』。 |
これは何で買ったかと言うと、少し前に亡くなった、往年のバリー・シーンが出てたから。 ちなみに、若い人達は、すでにバリー・シーンなんて知ってる人少ないと思うけど、私はパドックでヤニ吸ってるライダーなんて、バリー・シーンと坂田和人氏(笑)くらいしか知らないという感じで、バリー・シーンは元々はイギリスの不良少年だったのがWGPのチャンピオンになったので、イギリスではヒーロー的存在。 |
↑は、バリー・シーンが参加してたクラシックバイクのイベントの様子だけど、後ろを走っているライダーは、ガードナーのレプリカメット被ってる人じゃなく、モノホンのワイン・ガードナーで、バリー・シーンがノートン、ワイン・ガードナーがマチレスという、年寄りと私の世代の両方が楽しめるという絵的に凄いイベント。 でも、日本で平忠彦と木下恵二がTZ750とかホンダのRC乗ってイベントやっても、多分人は集まらない。(笑) 原田と岡田なら少し集まるかも?(笑) 私より5歳くらい下の世代のロードレースファンなら、原田と岡田がランデブー走行してるだけで涙ちょちょ切れて、私より上の世代なら、昔のTZとかRCが走ってるだけで涙ちょちょ切れるかも?(笑) などと思いつつ、今検索してみたら、私が知らなかっただけで、ヤマハは『歴史車両デモ走行・見学会』というのをやってたみたい。 ヤマハ歴史車両走行会2 ↑は、その模様を紹介しているブログのエントリで、平忠彦が昔のTZ転がしていて、それなりに人も集まってるみたいだったので、失礼しました。(笑) つーか、それよりも個人的には藤原儀彦選手とかが懐かし過ぎる。(笑) たしか、ツクバのSP-2だったと思ったけど、ノービスん時ガンマでスゲー速く走っていて、その後あっと言う間に国A(注1)に上がっていた。 でも、藤原選手はノービス(今で言う国内)から国際に上がった際、あえて激戦のF-1とか250のレーサーのクラスにはいかず、参加台数がガラガラだけど、ある意味そっちの方が予選が通って決勝走れるという500ccクラスに市販車の5ガン(RG500Γ)で走って、速いライダーの走りを吸収し、その後ヤマハに入って、87年から3年連続で全日本の500のチャンピオンになった。う〜ん、何もかもみな懐かしい。 注1:“国A”とは、国際A級の意。ちなみに、以前サーキットの帰りのファミレスで、yktさんの前で「こくえい」を連発して喋っていたら、ジェネレーションギャップバリバリ調で、yktさんは『国営』と勘違いされていた。(笑) なので更に解説すると、現在はロードレース人口が激減したので、国内と国際で分けてるだけだけど、昔は人数が多かったので、国際にもA級とB級がいたんすよ。まーでも、ノービスのSPで頭取れば、現在の国際以上の尊敬は集めることが出来た。(笑) つーか、昔のSPで予選通るのと現在の国際取るのを比べても、昔のSPの予選通過の方が至難の業だったと思う、大袈裟ではなくマジな話で。 そう、SPで頭取ったら“神”で、国Aはワークスから声もかけてもらえたという“運”も兼ね備えた“悪魔”で、WGPライダーは、もう何だかさっぱり分からない“怪物”ってとこかな。(笑) 俺達の世代は、自分も走っていて、その憧れの延長戦上にWGPライダーがいたけど、現在の、「ロッシが大好き(はあと)」みたいな、テメーはバイクなんか乗んねーか、乗ってもピヨピヨしてる、ライダー人気便乗型の“にわかmotoGPファン”みたいな人達と、もっと手に負えないのが“日本人ライダー応援型”の人達で、こうした人達とは個人的にどうにも肌が合わず、ハッキリ言って違和感バリバリな今日この頃でやんす。って、“注”の内容が長過ぎたっ!(爆) |
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