Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


その気にさせられ、地獄へドス〜ン(石原備忘録)
2009年10月15日 11:43

石原慎太郎 大手ゼネコンの恨みも買った五輪招致失敗

●その気にさせられ、地獄へドス〜ン

 石原都知事の五輪招致失敗が尾を引いている。国民や都民は「どうでもいいこと」と冷めたものだが、大手ゼネコンやディベロッパーは真っ青だ。「7年後の東京五輪実現を本気で信じ、アテにしていた」というから驚く。

「われわれ報道陣は、東京が落選するのは最初から分かっていた。去年、北京でやったばかりのオリンピックをまたアジアに持ってこられるはずがありません。でも、協賛企業や大手ゼネコンは、本気で7年後に東京五輪を開催できると信じていた。石原都知事たちと“その瞬間”を祝福しようと、役員や幹部をコペンハーゲンに送り込んだ大手企業も少なくありません。“その瞬間”は一様に呆然としていましたよ」(報道関係者)

 企業はなぜ、あり得ない五輪招致成功を信じて疑わなかったのか。

「石原都知事が自信満々だったからです。招致委員会やJOC内でも、1回目の投票さえクリアできれば、ヨーロッパ、アフリカ票を取り込んでリオに勝てるが共通認識だった。コペンハーゲンに同行した体協会長の森喜朗元首相に全幅の信頼を寄せていた企業もあります。16年に東京で五輪開催が決まれば、外環道建設や東京再開発で総額8兆円規模の事業が見込める。それをアテにして走り出している企業もある。彼らからすれば、“どうしてくれる、石原都知事”ですよ」(経済評論家)

 都知事と関係が深い大手ゼネコンの鹿島や電通を筆頭に、皮算用がはずれ、意気消沈の大企業が多いが、中でも顔面蒼白(そうはく)なのが森ビルとか。

 売上高の5倍以上の9000億円近い有利子負債を抱え青息吐息の森ビルは、関係者によれば、「東京都が進める環状2号線プロジェクトが起死回生策」だという。五輪招致が決まれば、都ばかりか国からも予算がつき、周辺地価も上がり、一息つけるところだったのだが、すべてはパー。金融界で再び“注目される”企業になっている。

 石原の大罪はここにもあるのだ。

(日刊ゲンダイ2009年10月8日掲載)


 石原利権がアンタッチャブルであることは、フツーの社会人なら誰の目にも明らかであり、フツーの社会人なら、こうした利権には近寄らない。なぜならば、利権に関わると、目先のニンジンと引き換えに自分の自由が失われるからである。

 ところで、8兆円もの金が動く予定だった五輪招致にて、不動産屋や大手ゼネコンの人達も本気になるのは想像に難くないが、規模は数億単位なので、あまりメディアは注目しないものの、三宅島モーターサイクルフェスティバルも五輪招致と似たような利権構造で石原がブチまけただけの企画で、石原利権で儲ける人達が儲ける為に企画しているだけなので、三宅島モーターサイクルフェスティバルを開催したところで、復興支援にもならないし、ましてやロードレース界や2輪業界にとってもほとんど何のメリットもないどころか、むしろ、石原利権にすり寄ったという負のイメージがついて、2輪業界とは、単に道路族と同じだと一般庶民から認識され、これは、暴走族や死亡事故の多さという2輪にまつわる負のイメージを更に加速させ、また、アカコッコなどの貴重な鳥が生息する国立公園にて、レーシングマシンを制限速度を40キロもオーバーさせて排気ガスをまき散らしながら走らせるイベントということで、バードウォッチャーやダイバーや釣り人等、既存の三宅島の観光客のバイクに対するイメージの悪化を加速させ、2輪業界の健全な発展も阻害するだけである。

 また、このイベントを強く推進する、候補者不足から“無投票”で当選した民意を反映していない石原利権にすり寄った佐久間達己村議をはじめとする、いわゆる“公道レースカルト”の人達や、豪華ホテル宿泊やファーストクラス乱用で3600万円もの血税を使ったマン島視察に接待された、漂白された、骨抜きの、おとといきやがれ方式のMFJの元会長などは、三宅島モーターサイクルフェスティバルによる公道レースの開催が、我が国のロードレース界を救う千載一遇のチャンスだと考えた。

 しかし、我が国は、安全性をより高めることでロードレースの認知度を高めるというスタンスでこれまでサーキットの安全性を向上させてきた訳だし、先日の鈴鹿サーキットのコース改修費用は200億円とも言われている。

 このように、公道よりも安全性を担保しているサーキットですら、コース改修となれば莫大な予算をかけるというのに、数億程度という予算で、これからコースの安全性を考えるというお粗末さからも、フツーに考えれば、こんなイベントになど誰も賛同しないハズだが、“おかみ”が税金をバラまくと分かると、“おめでたい”人達はどうしても利権にすり寄ってしまうようだ。 “あとさき”考えずに。

 こうして、“自由の象徴”であるバイクという乗り物は、自由が失われる象徴である“利権”という名のオリの中に放り込まれることになる。




三宅島モーターサイクルフェスティバルに絶対反対!




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