Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


その気にさせられ、地獄へドス〜ン パート2
2009年10月16日 10:46

 2009年9月6日、ビューエルがAMAの市販車改造クラスで優勝したようだ。


〜デイトナスポーツバイククラス(市販改造車クラス)で初のシリーズチャンピオンに輝く〜

2009年9月6日、Bruce Rossmeyer Daytona Racing/RMR/GEICO Powersports(ブルース ロスメイヤー デイトナレーシング/RMR/ガイコ パワースポーツ)レースチームでBuell 1125RRを駆る、Danny Eslick(ダニー エスリック)は、AMA Pro Road Racing Daytona Sportbike Championship(AMA プロフェッショナルロードレーシング デイトナスポーツバイククラス)第12戦(モータースポーツパーク:ニュージャージー州)において彼自身、そしてビューエルモーターサイクルカンパニー初となるプロAMAロードレース選手権(全米オートバイロードレース選手権)での優勝を果たしました。

エスリックはトップ10グループにてAttack KawasakiのRoger Lee Hayden(ロジャー リー ヘイデン)とめまぐるしい順位の入れ替わりを伴いつつ、ゴールラインをたった0.001秒差で駆け、7位でフィニッシュを飾りました。これにより今シーズンの獲得ポイント数が387となったエスリックはデイトナスポーツバイク選手権シリーズのチャンピオンを獲得。バーンナウトの白煙と色とりどりのフラッグが翻る中、彼のAMA優勝の約3.5kmのウィニングランを盛大に行いました。

米国本社、ビューエルモーターサイクルカンパニーの創始者であり、会長兼最高技術責任者であるエリック ビューエルは自身もAMAロードレース選手権に参戦していた経歴を持ち、今回の優勝を以下のように語っています。
「これは歴史的瞬間であり、まだ信じられないくらいです。私はAMAが更におもしろいレースとなるよう、Buellを通じて努力していきます。今回はまさしくその始まりと言えるでしょう。私はエスリックをはじめ、我々のチームをとても誇りに思っています。またここに至るまでの道のりにおいて出会い、サポートをしてくださった全ての人々に心より感謝申し上げます。」

ハーレーダビッドソンジャパン株式会社は日本におきましてもBuellをアメリカ生まれのスポーツバイクとして、その楽しみをオーナーの皆様をはじめとするあらゆるライダーの皆様に向けお届けししてまいります。またそのための環境作りに努めてまいります。今後の日本におけるビューエルの更なる活躍にご期待下さい。

日本のビューエルのHPより


 約1ヶ月後の10月16日のニュース。


ハーレーがスポーツバイク「ビューエル」を製造停止し撤退へ

2009年10月16日 06:39

アメリカの二輪大手・ハーレーダビッドソンは、傘下のスポーツバイクブランド「ビューエル」(Buell)の製造を今月末で停止し、同事業から撤退することを明らかにしました。

1983年にスポーツバイクメーカーとして設立されたビューエルは、1998年にハーレーダビッドソンの傘下に入り、その後も嗜好性の高いモデルの製造を手掛け、一部のファンから熱烈な支持を得ていました。

しかし、景気低迷の影響により二輪車の売上げが落ち込むと、業績は徐々に悪化。親会社であるハーレーダビッドソンは、メインブランドへの「選択と集中」を明らかにし、ビューエルの製造停止を決定したようです。

なお、パーツ供給や保証はハーレーダビッドソンが引き継ぐ予定。


 今後の更なる活躍には期待出来ないようだ。

 以下、ハーレー関係の関連記事。(備忘録)


ハーレー・ダビッドソンが1100人の人員削減と工場閉鎖
2009年1月24日 20:05

アメリカの大型二輪大手「ハーレー・ダビッドソン」(Harley-Davidson)が、売り上げ減のために工場閉鎖と従業員の削減を明らかになった。

アメリカ国内の複数の工場と同社全従業員の12%に当たる1100人の人員削減を基本とするリストラ策を実施するもの。

第4四半期の利益が58%減と半減以上の数字となり、早期のリストラが必要との判断があったようです。

巧みなブランド戦略で、不況下でも売り上げが落ちないビジネスを身に付けていたと思われていた「ハーレーダビッドソン」ですが、今回の消費減速には対抗できなかったと思われます。


「ハーレーダビッドソン」がバフェット氏などから6億ドル融資へ
2009年2月 4日 15:10

アメリカのモーターバイク製造大手の「ハーレーダビッドソン」(Harley-Davidson)は、著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏などから総額で6億ドル(540億円:1米ドル=90円換算)の融資を受けることを発表しました。

6億ドルの内訳は、ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏が3億ドル(270億円)、その他に同社の大株主である「デービス・セレクテッド・アドバイザーズ」(Davis Selected Advisers : DSA)も同様に3億ドルの融資を行う模様。

長引く消費低迷の中、「ハーレーダビッドソン」は第4四半期の利益が58%減となっており、また工場の閉鎖や1100人に及ぶ人員削減などのリストラ策を行っています。

今回の金融危機で、巨額の財産を失ったといわれるウォーレン・バフェット氏ですが
78歳になる彼の投資欲はまだまだ落ちていないようです。


ハーレーダビッドソンが1000人の追加人員削減へ、減益受け
2009年7月17日 14:59

アメリカの大型二輪メーカー「ハーレーダビッドソン」は、業績の大幅減益を受けて1000人の追加人員削減を明らかにしました。

同社の4-6月期純利益は、前年同期比91%減の1980万ドル(約18億5000万円)となり、未だ回復基調を見いだせない状況と言えます。

ハーレー社では、今年初め、工場労働者を中心に2000人規模の人員削減を行っていましたが、その効果は限定的だったことに加え、二輪の需要も低迷が続くと見られることから、追加の削減に踏み切る模様。


 個人的には、私が敬愛するバフェットが融資するのであれば、ハーレーのブランドは守られると楽観視しているが、ビューエルの転落劇を傍観すると、あらためて不景気の時にレースなんかやってる場合ではないと、特にヤマハなどに強く訴えたいと思った。

 ちなみにホンダも、埼玉にある二輪車部品を作らせている下請け会社の『国産工業』が今年の夏に倒産してしまったが、近年はビクスクのおかげで同社は潤っていたものの、結局、今回の経済危機にて経営に行き詰まり、21億円の負債を抱えて倒産したようだ。

 えっ? 何々? 「もっと明るいニュースは紹介できないのかっ?!」だって?

 いや、『MOTO NAVI』誌とか『ビッグマシン』誌などに掲載される、愚にもつかない天真爛漫なタイアップ提灯記事に騙されてビューエルを買った人達が、ビッグツインの振動で走行中にサイレンサーを落したなんて事例が今後は減ることが良いニュースだよ。

 あっ、そうそう、それと、エンジンをかけたまま駐車しておいたら、スタンドが勝手に外れてバイクがコケたなんて話も減ると思うよ。(爆)




2008年1月18日 21:10 フロンティアスピリッツ




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