石原都知事「森伊蔵」2000万円疑惑再燃 |
2008年5月1日 20:40 |
4月14日10時0分配信 日刊ゲンダイ 東京都の石原慎太郎知事(75)の“周辺”が、またぞろ騒がしくなってきた。06年に発覚して、騒がれた水谷建設がらみのヤミ献金疑惑について、東京地検特捜部が動き出したのだ。先月中旬から関係者を次々と事情聴取しているという。捜査の手は石原知事に及ぶのか――。 ●特捜部が関係者を片っ端から事情聴取 1枚の写真がマスコミを騒がせたのは、一昨年暮れのことだ。豪華な和室に並ぶ7人の人物。東京・銀座の高級料亭「吉兆」の一室である。 宴席がもうけられたのは05年の衆院選後の9月14日。石原の三男・宏高議員を中心に、石原知事、水谷建設元会長の水谷功(巨額脱税で公判中)、元衆院議員の糸山英太郎氏らが一堂に会した。このほか、水谷の知人女性、埼玉の石材会社役員、女性司会者が出席している。 目的は宏高議員の「当選祝い」だったが、後に水谷と糸山氏側から石原親子に、焼酎「森伊蔵」の箱に詰められた2000万円が渡された疑惑が浮上した。日刊ゲンダイ本紙や週刊誌は報じたが、その後、疑惑はウヤムヤになった。このヤミ献金疑惑について、「赤旗」日曜版の最新号(4月13日号)が、「地検が出席者聴取」と報じたのだ。 宴会に出席し、地検の聴取を受けた水谷の知人女性はこう証言する。 「検察は宴会での金銭授受を詳細に調べています。水谷が3月14日に地検に呼び出されたほか、石材会社役員もこれまでに5回も聴取を受けている。17日には私も呼び出されて、水谷の代わりに500万円を用意し、糸山氏側に渡した経緯などを細かく聴かれました」 ●地検が動いた裏事情 石原も青ざめているのではないか。というのも、地検が動き出した裏には、こんな事情が見え隠れするからだ。 「この疑惑は、福島県知事汚職にも登場し『政界のタニマチ』『政商』として知られた水谷と、その知人女性の証言が主なカギでした。彼らが金を渡したと証言し、宴席の証拠写真も出てきたが、捜査関係者や大マスコミは、『リークの目的がわからない』『スジが悪い』とあまり相手にしなかった。都知事選前でヘタに捜査できなかったこともある。ところが、いまや、事情は変わった。石原知事は今期限りで退くし、新銀行問題でボロボロです。この疑惑については、都民が昨年、政治資金規正法違反の疑いで石原知事を刑事告発した。こうした事情も重なって検察も本気になったのでしょう」(地検事情通) 石原知事はどう釈明するのか。 |
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