Erv's Letters index | Text by Erv Yamaguchi |
フロンティアスピリッツ 2008年1月18日 21:10 人生は1度だけである。 若いが愚かであることは、歳をとって賢明であることよりもはるかに楽しい。 そんな思いでバイクに接しつつ、世間に批判の目は向けたいというダブルスタンダード(二枚舌)が持ち味である、アーブ山口からのお詫びと訂正である。 さて、先日アップした『将来の展望』にて、私は多くの方に誤解を与えてしまったので、ここに訂正しお詫びしたいと思う。 訂正したい箇所は、「環境破壊により現代社会は崩壊する」という部分だが、これを読んだあなたも、「短絡的で偏向した意見だ」と憤慨したことだろう。 そう、現代社会の崩壊の要因となるのは環境破壊だけではなく、疫病、飢餓、大量殺戮、戦争による可能性もあり、私の記述は短絡的だったとお詫びしたいと思う。誠に申し訳ありませんでした。 ★「エコライド」はぁ? 話変わって、先日、私はブラブラと近所を散策し、ブラッと入った書店にて、久々に国内2輪専門誌が置いてあるコーナーに行ってみたのだが、その際、私は目を疑った。そこに置いてあった、『BIG MACHINE』(大きな機械)という雑誌のタイトルが、「エコでうまくなる」だったのである。この、「ジャンボサイズの小エビ」とか、「軍隊の知性」と言った逆説的比喩か、あるいは何かの悪い冗談みたいなタイトルに、私はこみ上げる笑いを抑えられなくなり、思わずその雑誌を手にしてしまったのだが、皆さんはご覧になっただろうか? ちなみに、中の記事には、地球温暖化を前にして、「BM(大きな機械)ライダーはどうしたらいいのだろう」と自問し、その答えとして、エコライドをしようと大真面目に書かれていた。こんな記事を妄信して大排気量車を運転する人などいるのだろうか? 世の中は広いので、何人かはいるだろう。しかし、大の大人たる雑誌の編集者は、「地球温暖化をクソ真面目に語るのであれば、バイクから降りろ」というのがエコロジストの意見だと予想出来なかったのだろうか? ひとつ言えることは、国内2輪専門誌も、ネタが無くなると切羽詰まるということなのかもしれない。 ★ちょうちん そんな記事よりも、もっと私の心をとらえた記事があった。もちろん、いつもの調子と言えばいつもの調子なのだが、ビューエルの2ページ見開きのカラー広告の次のページには、もうほとんど時代遅れで、かえってイメージが悪化すると評判の悪名高い『提灯記事』があったのである。 こんな記事を読んでビューエルを買う人がいれば、相当にオメデタイ訳だが、こんな文章を書くことで生計を立てるライターも大変だな〜と思いつつ、私は中身を読んでみた。 ちなみに、ビューエルというのは、ハーレーのエンジンを使っており、ハーレーもビューエルも、共にハーレー・ダビッドソン・ジャパンが販売している、れっきとしたアメリカ製品なのだが、この提灯記事には、ハーレーはアメリカのフロンティアスピリッツを代弁するマシンとして君臨してきたと書かれていた。 何度も言うように、私は国内2輪専門誌に対しても、そこに寄稿するライターに対しても、何の批判もない。彼らは自らの使命に従順なだけであり、こうした提灯記事を受信者負担で発信しても、損害を被るのは自己責任でその雑誌を購入した読者だからである。 しかし、反論権が担保されているインターネットにおいては、発信者負担にて私は別の視点からハーレーやビューエルについて語りたいと思った。 ちなみに、発信者負担であるが故のインチキ臭くテキトーな記述に対しては、2ちゃんねるやmixiのコミュニティや孫オクの『商品の情報』等と同様に、多少は大目に見て頂きたいと思うので、あまりありがたくないメールとかはよこさないで頂きたい。 いや、しかし、メールは返信がメンドーなので困るが、ご自身のブログ等で私を批判するのは良いかもしれない。理由。人は、1日に1回くらいは他人を怒らせることを言わなければ、その人間は意味のあることは言っていないと言えるので、1度の記述で数100人の人を同時に怒らせる可能性を秘めたインターネットの書き込みに対して、私自身は抗しがたい魅力を有しているからである。従って、私を批判する記事に出会った時には、私はいつも次のように思う訳だ。「今回の記述もうまくいった」 ★フロンティアスピリッツの現在 ハーレー・ダビッドソンは、アメリカのフロンティアスピリッツを代弁するそうである。もし、これを読んでアメリカのフロンティアスピリッツに共感してハーレーやビューエルを購入しようと考えている方がいたら、是非、私と共ににアメリカのフロンティアスピリッツについて一緒に考えて頂きたいと思う。 まず、1776年にイギリスのジョージ3世という王様に対して立ち上がったアメリカの革命家達は、自分達の生きる権利を勝ち取った後、困ったことに自分達以外の人達の運命も自分達で決められると考えた。当時のメリーランド州の下院議員のジャイルズは、大西洋から太平洋までも自分達が支配を広げるべきで、それが白人の運命だと語った。 この“運命”により、白人達はアメリカの先住民達の土地を情け容赦なく奪い取り、抵抗する者達も情け容赦なく虐殺した。この時の死者の数は推定もされていない。 次にアメリカの白人は、1848年までにメキシコの領土を半分近くレイプした。メキシコに対する戦争は、アングロサクソン系の白人民主主義の栄光ある拡大という理由で議会で正当化された。白人に良心は無かったのだろうか? 実はあった。しかし、ザカリー・テイラー将軍が、メキシコとの戦争に行くことを拒んだ多くの兵士を処刑するように命じた。 次にアメリカは、スペインの植民地だったキューバやフィリピンを狙って、スペインに戦争をしかけた。その際、戦争を肯定化する為に、手の込んだ人種差別論が編み出された。フィリピン人は、スペインと戦ったように新しい侵略者と戦ったが、アメリカは残虐の限りを尽くしてフィリピン人を殺害した。アメリカ兵は「焼き尽くし、殺しつくせ」という命令に素直に従い、フィリピンが降伏するまでに60万人のフィリピン人を虐殺した。 その後のアメリカの海兵隊は、中国、ロシア、北アフリカ、メキシコ、中央アメリカ、カリブ海に攻め込んだ。ちなみに、1898年から1934年の間に、アメリカ海兵隊はキューバを4回、ニカラグアを5回、ホンジュラスを7回、ドミニカ共和国を4回、ハイチを2回、グアテマラを1回、コロンビアを4回侵略した。 そして、海兵隊が引き揚げた後は、アメリカにとって友好的な独裁者を置きみやげにして、その独裁者に好きなだけの軍隊も与えて、その国の抑圧に貢献した。 1945年8月6日午前8時15分には、日本人にとっても無視できない出来事が起こった。第2次大戦において、日本の敗北がほぼ決定的となっている時、アメリカは我が国に原爆を投下し、20万人の人々が瞬時に死亡し、その後も何万人もの人が後遺症で苦しんだ。アメリカの目的は、世界に大量破壊兵器の殺傷力を示すことだった。 その後もアメリカは人を殺し続けた。1950〜1953年には朝鮮半島で450万人(4人の内3人は一般市民)を殺した。1965年にはドミニカ共和国で3000人を殺した。1964〜1973年にはベトナムで、 ベトナム人1人当たり250キログラムの爆弾を落して200万人を殺した。1982〜1983年にはレバノンで2000人を殺した。1986年にはリビアを冤罪で爆撃して100人を殺した。1989年にはパナマで数千人を殺した。1991年にはイラクで15万人を殺した(経済制裁による死亡も加味すると100万人超とも言われている)。1999年にはコソボで数千人を殺した。 しかし、最近になり、アメリカのフロンティアスピリッツに対して、水をさす事件が起きた。 2001年9月11日には、アメリカのフロンティアスピリッツに懐疑的な人達が、アメリカの軍事と経済の中枢である、国防総省と世界貿易センタービルに飛行機で突っ込み3000人が死んだ。 しかし、この事件は、ジョージ・W・ブッシュの目には、アメリカの軍事費を吊り上げ、アメリカの軍事力を世界に見せつける格好のチャンスとして映った。 そして、アメリカの対テロ攻撃は、アフガニスタンの空爆から始まった。結果、アメリカの空爆により、何万人もの市民が死亡しただけでなく、すでに飢餓に瀕していた数100万人もの人達への救援物資の供給を中断させた。そして、こうした人達の残りの人生は、ただ単に死を待つだけのものとなった。つまり、世界で一番裕福な国が、世界で最も貧しく悲惨な国に空爆を行ったのである。 そして、アフガニスタンの空爆に気を良くしたアメリカは、フランス、ドイツ、ロシア、中国などの強硬な反対を押し切り、次にはイラク攻撃を始めた。イラクでの民間人の死者数は、3年間で15万人以上と言われている。 こうして、アメリカのフロンティアスピリッツは、世界中の罪の無い人達を惨殺し、一部の白人のエリート層を肥え太らせ、アメリカののユニラテラリズム(一国主義)の下絵となった。 『BIG MACHINE』誌によれば、ハーレーはアメリカのフロンティアスピリッツを代弁するマシンとして君臨してきたとのことだが、たしかにコマーシャリズムに従順なおめでたいカラード(有色人種)を除き、これまでの歴史では、ハーレーが白人の乗り物として認知されてきたことがよく分かる。従って、ハーレーを今後もアメリカのフロンティアスピリッツの代弁として位置づけるのであれば、カラードはハーレーから降りるのが親切心というものだろう。 えっ? 何々? 日本人は名誉白人だって? それは、全世界が貿易制裁を加える中、日本人がダイアモンドの利権の為に平気で貿易を行っていた、アパルトヘイト(人種隔離政策)時代の南アフリカでの話で、金さえ払えば良いという訳ではないのだよ。 ★利用された島国 ハーレーやビューエルを愛す人達は、次のようにアメリカを弁護するかもしれない。「日本が現在のように豊になれたのは、アメリカのおかげだ」と。なるほど。 確かにあなたが仰る通り、我が国が第2次大戦で敗北した時、アメリカは戦争に勝ったのだから、日本人を八つ裂きにして虐殺しても良かった。しかし、なぜ彼らは日本人を1人残らず虐殺するという方法は取らず、太陽政策を施したのだろうか? それは、ブタは太らせてから食べたかったからなのかもしれない。 我が国はアメリカの太陽政策により経済成長し、経済大国になった。つまり沢山金を持った。ピークは1989年である。しかし、ジャイアンがスネ夫の手首をひねることは比較的容易で、1988年に国際決済銀行(通称BIS)が日本の銀行に8%の自己資本比率を求めるだけで事足りた。その後、日本の銀行が自己資本比率を高める為に、悪名高い貸し渋りを行ったことで、我が国の好景気は終焉し、バブルの崩壊後には、お決まりの不景気がやってきた。 そしてアメリカは、肥え太った後に自信を無くした日本からの搾取を始める為に、2人の日本人を担ぎあげた。小泉純一郎と竹中平蔵である。 竹中平蔵は、先日アップした『将来の展望』にて紹介した、アダム・スミスの“見えざる手”を信奉する伝統主義者である。 竹中平蔵は、市場は自由競争にしなければ、景気は回復しないと力説し、金持ちが更に金持ちにならなければ、貧乏な人達の所得も上がらず、民営化と貿易の自由化に伴う規制の撤廃を推し進めるべきだと強く訴え、細木数子などの占い師までもがこの教えに同調した。 更にこれに対して小泉純一郎は、この教えを正当化する為に、詐欺師の役を買って出ると共に、景気が回復するまで、貧乏人は痛みに耐えるよう国民に訴え、アメリカ従属を嫌い中国と握手したかつての田中角栄の娘もこれに同調した。(用がなくなり次第その後更迭) 歴史を観察すると、こうした日本と同じようなことが過去にもあった。そう、かつての世界恐慌の時にも、「痛みに耐えよ」という論調があった。しかし、ジョン・メイナード・ケインズという経済学者は、この論調に対して、「お説はごもっともだが、長い目で見れば我々はみんな死ぬ」と語った。 しかし、我が国ではケインズのような反論は抵抗勢力という、あまりありがたくない呼ばれ方により抹殺され、国民は履行されない約束の残骸を目の当たりにした。 こうして、アメリカに国を売った2人の政治家が提唱したバラ色のシナリオに騙された日本人が手にしたのは、成長率の高さではなく貧困率の高さだった。 つまり、竹中平蔵が力説した、金持ちが更に金持ちになれば、貧しい人の分け前も増えるというトリクルダウン(おこぼれ効果)は、全くのデタラメだと庶民が学習した時には、郵政は民営化され、日本人の財産がアメリカに渡る準備は整ってしまった。しかし、一部の日本人は、そのアメリカが生産するオートバイを購入しようと今でも考えている。 つまりアメリカは、狡猾で複雑な金融手法により、日本人の貯蓄を強奪すると共に、アメリカ産のオートバイを日本人に売り付け外貨まで稼いでいる。戦争に負けた日本人の中の一部の人は、厳父たるアメリカが生産した、これと言って目新しい変化のない旧態然としたオートバイを、技術の結晶たる日本製のオートバイよりも100万円ほど多い金額で購入し、中にはそのオートバイを称賛して金を稼ぐ雑誌も存在している。そして、その称賛に利用された言葉が、「ハーレーはアメリカのフロンティアスピリッツの代弁」だった。 ★温室効果ガス 『BIG MACHINE』誌を読んで、地球の温暖化や化石燃料の消費に思いを巡らせ、大排気量車のアクセルワークに気を使うけなげなライダーが誕生することは、誠に微笑ましい限りだが、こんな我が国のけなげさは、京都議定書にて発揮され、先進国は京都にて温室効果ガスの削減を約束した。しかし、全世界の罪もない人々を殺戮して回ったアメリカは、すぐに京都議定書から勝手に離脱した。 アメリカが地球規模の道義的責任を果たそうとしない中で、『BIG MACHINE』誌は日本人には温暖化に気を使ったアクセルワークの教義を行っているが、その一方で温室効果ガスの排出権取引きに従わない国の製品を、フロンティアスピリッツの代弁として宣伝している。 ところで、地球の温暖化には不確実な要素も多く、依然として懐疑論も根強い。もしかしたら、悲観論者の言うことよりも、実際には被害が少なくなる可能性もある。あるいは、予想以上にもっとひどい結果をもたらすかもしれない。しかし、あなたや私の人生同様、どちらにせよ、人は不確実な情報に基づいて決断を下すしかなく、問題が起きてから行動を起こすよりかは、最悪のシナリオに沿って行動するのが、人類の叡智なのではないだろうか? そして、おおかたの科学者の一致した意見が、温暖化は人間の活動によって生まれているという説である。(80%が化石燃料の燃焼、20%が森林破壊と言われている) しかし、世界最悪レベルの汚染大国アメリカは、全世界の実に25%の温室効果ガスを排出しているが、温室効果ガスの排出の削減に従えば、自国の有力な産業、つまりは自動車、オートバイ、石油、石炭産業に出費を強いることになる。それがゆえ、アメリカは排出規制のコストが利益に比べて高すぎると主張した。世界一豊な国、貧しい国に空爆を行う費用を持つ国が、である。 もし、他の先進国に良心があるのであれば、自己の都合で京都議定書から離脱したアメリカに対しては、貿易制裁を加えることが妥当だろう。例えば、アメリカの企業が鉄鋼を1トン生産し、2トンの温室効果ガスが排出されたと仮定した場合、排出権取引きの価格である1トン30ドルで計算すると、鉄鋼メーカーは60ドルの費用を浮かせているので、アメリカ政府はこの企業に60ドルの補助金を出しているのと同じ意味がある。しかし、その鉄鋼を輸入する国は、鉄鋼に対して60ドルの関税をかけることで、議定書に従うようなインセンティブ(動機)をアメリカに対して働かせることになる。 しかし、あなたや私が個人レベルで地球の温室効果ガスの削減に取り組むのであれば、アクセルワークも重要な課題だが、まずはアメリカ製オートバイの購入を控えるべきだろう。 そして、寝言ポエムは承知でスイーツ(笑)チックな話ではあるが、もし、国内2輪専門誌に真のジャーナリズムが存在するのであれば、ライダー達に伝えるべきは、アクセルワークよりも、フロンティアスピリッツの正体だと私は思った。 ★おわりに ハーレー・ダビッドソン社を含め、企業には悪気はないという反論もあるだろう。日本人全員がスーパーカブに乗らず、より大きな“ビッグマシン”を選好するのは、企業の責任というよりかは、消費者が望んでいるからだという訳である。 仮にそうだとしても、メーカーが自らの利潤追求の為に、そうした欲求を実態のある形にしてきたことは事実だろう。さもなければ提灯記事を掲載する御用雑誌に毎年何億円もの広告費は投じないからである。 しかし、それだけなら資本主義社会の比較的明るい暗部だが、アメリカという国は、国ぐるみで狡猾にビジネスを突き進める巨悪と言っていい。 しかし、世界で唯一核攻撃を味わった我が国の人間が、アメリカのフロンティアスピリッツを誤解し、自国のオートバイの消費よりもアメリカ産のオートバイの消費を優先していることは、日本人として誠に遺憾である。(国産バイクの販売台数は年々減り、アメリカ産バイクの販売台数は年々増えている) もし、すでにハーレーに乗るあなたが、全身タトゥーが入った、常にナイフを忍ばせ、いつでも人を殺せる準備が整っている、ヘルスエンジェルスレベルの筋金入りの“やから”(ワル)ならば、あなたは私の文章など歯牙にもかけず、今後もハーレーに乗り続けることだろう。しかしあなたは、古いハーレーに数10年間乗り続ける絶滅危惧種であると同時に、ハーレー・ダビッドソン・ジャパンにとっては優良な顧客ではない。つまり、私もあなたのことを止めるつもりはない。しかし、もしあなたが、ファッション雑誌のような国内2輪専門誌に感化され、数百万円のハーレーを新車で購入しようと考える弁護士や会計士ならば、あなたはもうほとんどバカ丸出し調のどうしょうもなくどうしょもない丸出ダメ夫君のハッピーカモ大賞だというのが、私の控え目な印象である。やからハーレー乗りもあなたの存在など多分ウザがっているよ。スイーツ(笑) えっ? 何々? 何度も言うようだがアメリカが悪いのは政府で、企業に悪気はないので、アメリカ製品の不買運動は不当だって? 私に負けずしつこいね、チミも。しかし、私は寝言ポエマーなので、例えアメリカに制裁を加えることでアメリカの企業が損害を被っても、非常に小さな宇宙戦艦ヤマトが巨大なガミラス帝国を攻撃した時の古代進(ヤマトの戦闘班長)のように、「間違った指導者を選んだ国民の悲劇だ」と言ってみたいのだよ。 しかし、ガミラス帝国は遊星爆弾により罪の無い人達を殺戮し、地球の表面を破壊し続け、宇宙戦艦ヤマトに対しても執拗な攻撃を加えたので、ヤマトは自衛権の発動だったのかもしれないが、暴力に対して暴力で立ち向かうことは、結局テロリストと同じ穴のむじななのかもしれない。が、しかし、不買運動という消極的行動は、暴力は伴わず血も流れない。 かつて下請工場での強制労働及び児童労働が発覚し、全世界的な不買運動が巻き起こった際、その標的となったナイキが改心したように、我々庶民がアメリカを改心させる為には、あなたの消極的行動がボディーブローになると私は信じたい。もちろん私自身、現在ではアメリカの傲慢の象徴たるインチ工具すら視界に入れないようにしている。 |
↑の画像は、私自身が撮影したもので、コピーレフトの為、自由に利用、コピー、再配布して頂いて構いません。 ★追伸 実を言うと、第2次大戦が終わった後に、アメリカが我が国を植民地化しなかったのは、北海道をソ連に提供するとか、日本を共産化するなどのカードをチラつかせて、売国奴の汚名をかぶることを覚悟でアメリカと交渉できる政治センスを持った政治家がいたからではないかというのが、私の想像である。 しかし、現在はそうした政治センスを持つ政治家が不足しているどころか、モノホン(本物)の売国奴が活躍した為に、我が国はアメリカのなすがまま、キュウリがパパと言った状態であり、1月15日には新テロ対策特別措置法が成立し、アメリカはこの成立を歓迎している。 |
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