Erv's Letters index | Text by Erv Yamaguchi |
石原の提灯持ちが2輪業界にも出現記念 |
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リンク歓迎! リンク歓迎! リンク歓迎! 三宅島バイクレースに絶対反対!(ですます調バージョン) |
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2008年3月31日 11:19 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小林ゆきのブログ記事 ↑の小林ゆきの記述には驚いた、それは、「芸は芸で返したいと思いますので、アーブさん、ちょっと待っててね」という部分だ。 私は他人から金を取って生活費を稼ぐプロの物書きではなく、あくまでも隠者的思想家を気取って世の中に自分の考えを伝えたいと考えている、ただのインターネットの住人の1人なので、自分の文章が“芸”だとは考えていない。しかし、自分の文章が芸だと考えている彼女は、恐らく同一目線で私の文章も芸と考えてしまったのだろう。それはそれで別に構わないのだが、皆さん御承知のように、石原慎太郎に対して絶対不支持を表明し、この都政を私物化したバカげた都知事の勝手な思い付きで都民の血税を無駄にし、自分達の名誉や利権などの為に後世にまでその横暴のツケを残す三宅島モーターサイクルフェスタに対して絶対反対の立場を表明しているのが、ストレートに私自身である為、そのことに対するあてつけかのように、小林ゆきは三宅島モーターサイクルフェスタについて記述しているようだった。 小林ゆきのブログ記事 ↑のエントリでは、このイベント内容を収録したDVDの宣伝が主な内容となっているが、行間から察するに、このイベントに反対する人が居たとしても、実際現場に居た島民の一部の老若男女の笑顔が素晴らしかったので、その笑顔を収録したDVDは真実を物語っているし、このDVDの収益の一部は三宅島に寄付される予定なので更に素晴らしいし、その仕事に携わった女性がわんわん泣いていたので、このイベントは感動ものだったということらしい。また、こうした真実を伝えることが、単に現場も知らずにヒステリックにイベントに反対するだけのような私の文章に対する、芸に対して芸で返すという意味なのかもしれない。 こう言うのを“たわごと”と言う。 |
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★反対の為の反対 ご期待に応えてヒステリックに行こう。つまりこみ上げた怒りを爆発させよう。 私は三宅島モーターサイクルフェスタの開催に絶対反対である。また、このイベントに反対を表明している共産党の意見に100%同意する。また、内外タイムスの現地ルポを読むと、石原慎太郎は共産党に対して、「島にも東京にもバカがいる。代案出さずに反対するのはバカでもできる。代案出せってんだ」と息まいたそうだが、リアリズムをもった島の復興支援に対して、全世界的な傾向である公道レースの否定を無視して災害復興で苦慮している島にバイクイベントを押し付けることに対して、私は反対の為の反対を表明しているのであり対案などはない。 しかし、石原慎太郎は単に無視しているだけで、共産党はしっかり地に足がついた対案を事前に提案しているので、以下には共産党のこのイベントに対する2007年5月15日の意見書の内容を紹介しよう。 注:当サイトや私自身は共産党とは何の関係もありません。 ●バイクレースは島民から歓迎されていない 関係団体や島民との懇談を通じて、バイクレースは島民から歓迎されていないことが実感されました。「復興予算をバイクレースに使うのは納得できない」「バイクレースは三宅の文化になじまない」などの率直な声も寄せられました。 三宅空港を使うレース計画についても、1日もはやい空港再開を求める島民の願いに反するとの声も寄せられました。 ●東京都がやるべきことは、村と島民の要求にそった復興・振興に全力をつくすこと 三宅島は、いまだに噴火の被害に苦しめられており、観光、漁業、農業などの産業の復興にはいたっていません。こうしたもとで、東京都が、おこなうべきことは復興の名のもとにバイクレース大会をむりやり押し付けることではなく、島民の自主的とりくみを尊重し、現実的な復興・振興にむけて全面的に支援することにほかなりません。 @産業復興 島の観光資源となるイベントについては何よりも、島の自主的とりくみを尊重するとともにに、財政支援をおしまないこと。今年度で打ち切りとなる激甚災害法にもとずく復興予算を継続するよう国につよく求めること。東京都が実施しているトコブシやサザエの放流のため補助を来年度も継続するなど、産業振興支援を強化すること。 Aアクセスの改善 三宅空港の定期便の早期再開にとりくむこと。三宅航路の改善につとめること。 B帰島対策 いまだ、帰島できずにいる島民が1日も早く帰島できるよう、住宅、就労など対策を講じること。 C各団体、島民の方々から貴重な提案をいただきました。東京都が積極的にこれらの要望に応えるよう求めるものです
上記の内容は、イベントが開催される前に共産党が提示したものだが、もしかしたら、共産党の考えとは裏腹に、イベントは成功し、島民はこのイベントを支持する態度に鞍替えした可能性もあるかもしれない。本土からやってきたおめでたいバイク関係者のように。 では、三宅島ふるさと再生ネットワークが発行している、三宅島モーターサイクルフェスタが開催される直前の三宅新報を見てみよう。 ■ 三宅新報・第12号 2007年11月1日発行(PDF)
↑の中で、4ページもある新報の中で、6億4000万円の巨費を投じて同月に開催される大イベントに対して、紹介記事はたったのこれだけである。 また、内容も、イベントを歓迎しているというよりかは、行間からはイベントに対する懐疑心がひしひしと伝わってはこないだろうか? ■ 三宅新報・第13号 2008年1月1日発行(PDF) また、実際にイベントが開催された後の新報が↑である。「選挙を議論の機会に」というのが最初の大きな見出しになっているが、もし、島民の方達がこのイベントが大成功したと認識し、復興の為にも引き続きこのイベントを歓迎するというのであれば、まず最初にイベントの成功について告知するのではないだろうか? しかし、この新報の1ページ目には、イベントのことなど一言も伝えられていない。むしろ、こんなイベントに賛同した議員を交代させようとでも言わんばかりに、選挙を議論の機会にすることを一面堂々訴えている感すらする。 また、2ページ目に入ると、復興に関しての責任のなすりつけあいが大きく問題提起され、モーターサイクルフェスタに関しては、費用対効果の面からも議論を期待したいと記述されているだけに留まっている。 |
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★朝三暮四 誤解してもらいたくないのは、私自身は人間として小林ゆきのことを忌み嫌っている訳ではなく、小林ゆきの考えに同意したい部分もある。例えば、小林ゆきの、人間の笑顔を重視した姿勢だ。私自身、笑顔というのは、人類にとって素晴らしい利点のひとつに数え上げられる貴重な財産だと考えている。従って、島民の方達の顔に、普段はお目にかかれないようなバイクの疾走シーンを見て笑顔が戻ったのであれば、それは大変素晴らしいことである。 では、この素晴らしい笑顔のコストを考えてみよう。 石原慎太郎は、皆さんご存じのように極右政治家であり、日本のODAで日本に向けられるかもしれないミサイルを作ってしまう中国など嫌いだと公言している。そしてまた、石原慎太郎は絶対に中国には外遊しない。理由は、本人いわく、まだ殺されたくないからだそうである。 【石原慎太郎の海外出張旅費】
こうした、絶対に中国に外遊しない都知事は、台湾を含めた多くの国に血税を使って外遊している。ちなみに、他県では1回当たりの外遊の予算は通常200万円から800万円であるが、石原慎太郎だけが1回当たり平均2000万円を使っている。そして、三宅島モーターサイクルフェスタ開催の為に行ったマン島視察では、実に3600万円もの費用を使っている。もちろんこれは都民の血税である。しかし、都では、このマン島視察の費用は、マン島だけに限らず、オリンピックに関する調査も含まれていると反論している。しかし、オリンピックに関する視察の実質的な時間は約1時間半だった。ちなみに、石原慎太郎の1期目の公約は、『借金漬けの財政にNO』である。 また、共産党都議団による調査が口火を切り、石原慎太郎が海外出張などの際に都条例で定められた規定を大幅に超える高級ホテルに宿泊するなど、税金の無駄遣いが常態化していることが次々と指摘された。
石原慎太郎が都知事に就任以来2億4000万円の海外出張費を使っていたことを共産党都議団が会見で明らかにした2006年11月16日、石原慎太郎は報道陣に対して、「知らないよ、私は。そういうことは事務局に言ってくれ。何も豪勢な旅行しようと思って行っているわけじゃない。直すところがあったら直したらいいじゃないですか」と応答した。 また、朝日新聞の特集記事「おごる『大統領』−知事権力」(2006年12月10日付)などによると、知事はホテル宿泊の際、エレベーター横の部屋だったため「エレベーターの音がうるさくて眠れないじゃないかっ!誰だ!この部屋を用意した馬鹿者は!」と都の職員を怒鳴りつけたことがある。都職員らは『神経質な知事に気をつかった結果、あんな高額になってしまった』と声をそろえている。 そして、2006年11月、石原慎太郎企画・監修で『もう、税金の無駄遣いは許さない! - 都庁が始めた「会計革命」』という本が出版された。世間ではこの本は、タチの悪い冗談かブラックユーモアと受け止められている。 では次に、知事が視察したこのマン島TTとはどういうレースなのだろうか? 私が語らなくても多くの読者は知っているだろう。私自身の知識では、世界GPの最高峰クラスにおける最後のイギリス人チャンピオンである、元不良ライダー出身の今は亡きバリー・シーンが、イギリス人であるにも関わらず、マン島レースなど危険なので参加しないと言っていたことが印象に残っており、実際、ヨーロッパのライダーの間では、サーキットで乱暴な運転で転倒ばかりするライダーに対して、「1回マン島レースに出てこい」というブラックジョークすらあるという。これは、「マン島で怖い思いをしてこい、そうしたら、そんな未熟で乱暴なレースはできなくなる」という意味のようだ。 つまり、すでにプロライダーの間では、マン島レースなど何かの冗談か、肯定するとしたら、Xスポーツ(危険だが刺激の強い極限スポーツ)の一種だと別ジャンルとしてくくっているのだろう。Xスポーツなら、我が国では首都高で十分その需要を満たしている。 そして、優秀なスタッフを使い出来る限りの安全対策を施しても毎回死人が出ることから、2007年の開催で100周年を迎えたマン島TTも、「危険だから」という理由で中止も検討されているという。たかだか100年の歴史で伝統もクソもないが、牛肉と闘争を愛したバカげたイギリス人が生み出した、1907年から2006年までの間に開催回数よりも多い223人のライダーを殺した人類の負の遺産とも言えるこんなバカげたレースはとっととやめるべきだ。もちろん、平和を愛す日本人と、モータースポーツになど何の関係もない三宅島の島民がこんなバカげたレースを模擬する必然性も全くない。否、もし模擬したら縄文時代から続く伝統的な自然崇拝の精神を持った日本人の歴史にまたひとつ汚点を残すのだけである。 ちなみに、↑が三宅島1周のコースの様子だが、小林ゆきは2007年2月27日のブログにて、「三宅島オートバイレースにバイク関係者が反対するのは、きれいごとではないですか」と題したエントリをアップしているが、少なくとも時速200キロ以上、潜在能力としては300キロ近くの速度がアッと言う間に出てしまうバイクで、ツクバで1分切るようなライダー達が↑の道を走ることと、死者が出ることを基準にレースの開催をするかしないかを決めることがきれいごとだという意見を同列に考えるのは、全くもって茶番だと思うのは私だけだろうか? ブログというバーチャルな世界で理屈のみを語り、現在太陽系においてマン島とマカオのたったの2か所でしか開催されていないバイクの公道レースに反対するのはきれいごとだというお叱りを受けるのは別に構わないが、ツクバで1分切るレベルのライダーの走りを実際に知っていれば、きれいごとどうのこうのよりも、真っ先にリアリズムが優先されるというのが、私の率直な意見である。ちなみに、石原慎太郎の1期目の公約は、『命が守れない危機管理にNO』だ。 また、多くの島民が心配しているように、本当にリアルに死亡事故が発生した場合、こんなイベントの決行をゆるした非常識な島民というレッテルを貼られるのは、正にそれまでバイクレースになど無関係だった島民達であり、恐らく死亡事故が発生した場合でも、石原慎太郎は責任逃れの答弁をするだろう。もちろん、そんなことは当初からお見通しだった国内4メーカーは、最初からこんなイベントには全面的に反対したのである。 【新銀行東京への追加出資に関する石原慎太郎の責任逃れの答弁】 しかし、島民や共産党などの根強い反対に屈した形で、不幸中の幸いにしてレース形式は一旦タナ上げされた訳だが(それでも空港再開の為の整備よりもドラッグレースの開催を優先させるオメデタさである)、石原慎太郎は全く動じていないようで、2007年8月31日の記者会見では、「来年から一部の公道を使って、もっとエキサイティングなレースをやる」と、公道レースに固執する姿勢を示している。 では、なぜ石原慎太郎はマン島TTのようなモーターサイクルスポーツの現存する最大の汚点を我が国に輸入しようなどと言ったバカげたことを思いついたのだろうか? まず、2006年2月3日、三宅村「感謝の集い」のレセプションにて、三宅村が国、都に復興への財政支援を求めていることについて、「アイデアはいくらでも出すが、『国・都から金出せ』ってのはだめだ。甘ったれちゃいけない」「人を(観光で)連れて行くためにはアトラクションをしなくちゃいけないが、すぐ反対するやつが出る。三宅島は伊豆七島で一番意見がまとまらない島だ。反省した方がいい」 と発言。また、その際、2000年に都職員を助役に選任する議案を村議会が否決したことについても触れ、「せっかく(当時の村長に)頼まれて人を送ったら村議会のばかどもが否決した。おれは『お前ら、東京の顔をつぶしたな。そのうちひどい目に遭わせてやる。覚えていろ』と言ったんだ」と発言した。 想像するに、復興において島に人を呼ぼうとしても、実際、三宅島の人達の間でもあまり話がまとまることはなく、それに対して、何かの知識で思い出したのか、石原慎太郎はマン島TTの模擬を思いついたのだろう。そして、これまでのように独善的なスタイルで押し切れば、バイクレースの開催も可能だと勝手に思いあがり、また、それを口実にマン島視察で夫人と共に3600万円の豪華旅行が出来れば良いと画策したフシがある。また、例え視察先で日本人ライダーの死に直面していたとしても、実際に3600万円を使用してしまったので、もし、この計画が流れてしまったら、公費のムダ使いを指摘される為、何が何でもこのイベントは開催する必要性があったことも理解できる。こうして多くの関係者と何の罪もない島民達は、独善的な石原の構想に巻き込まれていった訳だが、賢明な国内4メーカーは全く賛同せず、多くのライダー達もこの計画に対して懐疑的なスタンスをとった。しかし、残念なのは、2輪業界に住む人間がこの経緯を冷静に判断し、真実を伝えず三宅島モーターサイクルフェスタの中止にこぎつけることが出来なかった点である。そうした意味で、ジャーナリスト達の罪は重いと言えるのに、こうしたバカげたイベントを手放しに歓迎してこれを宣伝するジャーナリストが居たとしたら、正しく愚の骨頂である。 話を費用対効果に戻そう。石原慎太郎はまずは視察に3600万円を投じ、その後、住む家もなく、帰島できない人の為の村営住宅を増やすことを差し置いて、独善的に思いついたバイクイベントを開催する為の道路の修繕費用などに3億4000万円の予算を計上し、三宅村自体、3億円の予算を計上した為、三宅島モーターサイクルフェスタは、合計で6億4000万円もの予算をかけて開催されることになった。もちろん、全て都民の血税である。 そして、2007年11月9日から11日の3日間イベントは開催された訳だが、来島者数は909人(東海汽船調べ)だったので、来島者を1人呼ぶ為にざっと70万円もの予算が使われていたことになる。また、仮に三宅島の島民が借りた3億円で計算したとしても、島民の方達は1人の来島者を呼ぶに当たって来島者1人当たり33万円もの金額を負担した訳である。また、三宅島の島民の人数を2900人とすると、三宅島の島民が負担した金学は、このイベントにより1人当たり約10万円にものぼる。 つまり、三宅島モーターサイクルフェスタの開催の推進に関わった人達は、災害復興で苦しむ人達に、三宅島でバイクのパレードを行うというイベント開催の為に島民1人当たり10万円の負担を押し付けたという訳だ。小林ゆきが絶賛する三宅島モーターサイクルフェスタのDVDの中で笑っていた島民達の笑顔も、現在は消えてしまったかもしれない。 もちろん、眼の前で走った珍しいバイクの走行シーンを見て思わず笑顔がこぼれた老若男女の島民をのぞいた多くの都民は、6億4000万円の血税が使われたこのイベントに対して笑う気が起きないだけでなく、石原慎太郎に対する戦慄を禁じ得ることすら出来ない。 また、笑顔笑顔、感動感動と言うが、逆説的に言えば、1台のオートバイを島民に見せるに当たって800万円(6億4000万円÷80台)もの血税を使って得た島民の笑顔や感動をあくまでも称賛するのであれば、今だ帰島できない三宅島の島民や、あるいは東京都内で凍死するホームレスの人達への支援よりも、石原慎太郎の独善を支持していることになる。そして、このことこそが最も強く私が訴えたいこのイベントの欺瞞性なのである。たかだか2輪業界の発展などと言ったバカげた旗印の為に、今だ帰島できない被災者の方やホームレスで凍死する人などの生活を奪ってはいけない。6億4000万円は公費なのだ。 老荘思想には『朝三暮四』という言葉があるが、これは、お猿さんにどんぐりを朝に3個、夕方に4個与えると言ったら、お猿さんはキーキー怒り出したが、これに対して、朝に4個、夕方に3個与えると言ったら、今度はお猿さんは飛び跳ねて超喜んだという寓話であり、目先だけで全体が見えない人に対する戒めの言葉となっている。つまり言いたいこととしては、将来的に3億円もの負担を押し付けられることが分かったとしても、とりあえずはこれまで観たことがないバイクの疾走シーンを観たり、本土の人がワザワザやってきてくれたことに対する喜びから笑顔が生まれた島民達。あるいは、民度が低いB層有権者がセレクトしたバカげた知事のバラまいた6億4000万円もの他人の金を使って、とりあえずはバイクのイベントが開催されるなら、その様子を撮影してDVDでも売って儲けようという人達は、正に視野狭窄以外の何物でもないということである。これでは特定財源にむらがる道路族となんの違いもないのではないのか? どうせDVDを売るなら、石原都政の欺瞞性を暴いた内容にしてもらいたいものだ。 |
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★ポビュリズムの極値 ところで、石原慎太郎とはどういう人物なのだろうか? それは、国民的人気を博した石原裕次郎の兄である。ただそれだけである。つまり、親の七光ならぬ、弟の七光で生きているだけの人間である。こうした弟の七光を利用して裕福に暮らしていた所詮イージーマネーユーフォリア(あぶく銭陶酔症)の人間が、庶民目線で物事など考えられる訳はない。答弁を観察していても、独善の一言であり、反論は絶対に受け付けないが、自論は絶対に曲げない頑迷さが特徴である。しかし、こうした人物がある種のカリスマ性を発揮して、衆愚を利用して政治を行うことは、ポピュリズムと言われている。 そして、面白いことに小林ゆきのエントリにも、ポピュリズムを利用した大衆扇動的な記述があふれている。さすが石原の提灯持ちだけのことはある。 おもしろかったのは、三宅島モーターサイクルフェスタのDVDの売上の一部は寄付される予定という部分である。これはあたかもDVDを購入すれば、あなたも復興に苦慮している島民の助けになるかのようなメッセージを伝えて、三宅島モーターサイクルフェスタのイメージアップに貢献することになる訳だが、予定は未定であり決定ではなく、一体売上の何パーセントが寄付されるのか、その詳細も全く不明だ。 ちなみに、このバカげた寄付の紹介に憤慨した私は、居ても立っても居られなくなり、先に紹介した三宅島ふるさと再生ネットワークに対して速効でDVDの価格と同額の3000円を寄付してきた。手前味噌だが、私の寄付金は100%三宅島ふるさと再生ネットワークが利用することだろう。DVDを買おうが直接寄付しようが偽善であることには変わりがないので、どちらも褒められた話ではないが、小林ゆきのエントリを拝読しなければ、こうした直接行動は自分自身起こさなかったと思うので、私を直接行動に結びつける為の怒りの感情を巻き起こした小林ゆきのエントリは本当に素晴らしいものだと思う。小林ゆきさん、本当にどうもありがとう!
ゆっくり走るバイクの映像に興味はなく、直接分かりやすい寄付をされたい方は、↑を参考にして頂きたい。 |
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★俯瞰主義 公平を期する為に、小林ゆきが考えるイベントの必然性と、小林ゆきに懐疑的な一般のブロガーの記事を紹介しよう。 小林ゆきが考える三宅島がバイクのイベントでなければならない理由 Yuckyさんの見解 チ ヒ ロ 謹 製 1.0さんの見解 今回、↑のブロガーの方が、「ほかにまともに受け答えできるバイク業界の人間はいないのか。いないんだろうな」となげいているようなので、「バイク全肯定。バイク性善説。ただそれだけ。自省と反省はゼロ。まったくご苦労さま」な小林ゆきに対する懐疑論に応える形になってしまったが、他の様々なバイクブロガーのエントリを拝読すると、三宅島モーターサイクルフェスタの欺瞞性を利用して、それを石原批判にすりかえているメディアがおかしいと言った記述も多く散見された。しかし、私自身は東京都に住む人間として、更にはネオリベラリズム(新自由主義)及びネオコンサバティブ(新保守主義)に絶対に反対しているので、ストレートに石原批判から三宅島問題を結びつけて語ってしまっているので、そうした批判の対象になっても構わないと開き直っている。 私の文章の行間から察して頂きたいのは、三宅島や東京都には、6億4000万円かけて三宅島でゆっくりバイクを走らせるよりも前に、現実的な課題が山積しており、同じ金額を使うのなら、共産党が島民との話し合いで考えだした様々な対案の方が優先順位が明らかに高いと思われ、常に事故の暗い影と環境破壊の問題がつきまとうバイクイベントが持つ暗部について意図的に目をそらし、そのリスクについてはほとんど何も知らないフツーの人達、否、むしろ災害により心身が弱っている人達にバイクイベントの開催を押しつけることを、2輪業界に住む人間は果たして手放しに歓迎していても良いのだろうか? という問題提起である。 バイクに乗って行ったら島民に「ありがとう」と言われて舞い上がってしまったお嬢さんは、自費でマン島にまで行ったりしているので、自分のスタンスに固執するのも構わないが、多くのバイクブロガーは、彼女が抱くバイク性善説に対してはディスリスペクトしていることに、傷が浅い内に早く気付いて頂くと共に、19万キロも左右のバランスを取ってニンジャを走らせたというそのバランス感覚を、一時的に盛り上がったイベントを見に来た島民の笑顔の影に潜む、衆愚政治に利用された利権構造に対する俯瞰(高所から眺めるの意)に生かして頂きたいと切に思う。 島民が笑っていたのは、岩城滉一氏とキャンギャルが居たからだよ。 |
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★利権に利用されるな メーカーに都合の良い提灯記事を書く御用雑誌を発行するという世界に住む人達が、永続的にバカげた記事を書き続ける『ライダースクラブ』誌発行のような仕事に従事し金儲けに励むのは、オメデタイ2輪業界にとっては結構なことかもしれないが、インターネットの世界で同様なことをしでかすと、手痛いシッペ返しを食らうかもしれない。 つまり、こんな石原慎太郎の独善だけで決行されたイベントに対して、そのバックボーンにおける石原の私欲や利権という構造に目を向けず、単にバイクを扱ったイベントなのだから2輪業界の発展に寄与しそうだという安易な発想で、このイベントを奨励するような人間がいるとすれば、むしろ2輪業界にとっても獅子身中の虫と言えるかもしれない。 しかし、丁度良い機会だし、三宅島バイクレースとか、新銀行東京への追加融資だとか、オリンピック誘致だとか(全部絶対反対である)、とにかく独善的にバカげた決定しかしない石原慎太郎が都知事になってしまい、東京都民の民度は低いと言ったレッテルを他県の人達から貼られてしまう現状に対して、都民として、歯がゆい気持ちを通り越して怒りが爆発してきているので、次の都知事選では、どれだけ対立候補が情けなくても、絶対に石原だけは落選させるべく、強く強く訴えたい。 |
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★補足:落選させるべき都議会議員 80台の参加台数と909人を集める為に6億4000万円もの資金を投じて大コケした三宅島モーターサイクルフェスタの大失敗もひどいものだが、ケタが違う不祥事たる1400億円もの金を使った新銀行東京もひどいものだろう。 しかし、400億円の追加出資は、自民党と公明党の賛成により可決してしまった。従って、この賛成した議員達も次期選挙では絶対に落選させるべきである。以下にリストを紹介しよう。(転載歓迎!転載歓迎!転載歓迎!)
こうした人達は、党の方針に逆らえなかっただけで、個人を責めるのは酷だと思う方もいるかもしれない。 しかし、同じ自民党でも、樺山卓司(かばやまたかし)氏は、反対票こそ投じなかったが、新銀行のあり方に対して懐疑的な意思を表明すべく、投票を辞退するという苦渋の判断をしたようだ。そういう行動だって上記の議員達は出来たハズである。 ★最後に もちろん私は、一般の個人たるブロガーが自分の意見を書くべく三宅島モーターサイクルフェスタに関するポジティブな意見をアップしたとしても、いちいち反論のコメントなどしないが、ジャーナリストの肩書きをもつ人間が都政を私物化する独裁者たる極右政治家の石原慎太郎を持ち上げる提灯記事をアップした場合には、今後も同様に激しく抗議したいと思う。 蛇足だが、小林ゆきが今後、2輪業界の発展を乙女チックに願って、危険が危ない多くの島民にとっては迷惑でしかない三宅島モーターサイクルフェスタに対して賛成の立場でものを書くことで、ネオリベラリズム(新自由主義)及びネオコンサバティブ(新保守主義)勢力に対するむき出しの敵意を持った私から多くの証拠を使って糾弾されるか、あるいは反対意見にも耳を貸して軟化し、これまでのように駐輪場の心配に終始するか、あるいは第3の道を模索するかは、もちろん彼女の自由である。 また、私自身が読者から、か弱い女性をイジめる大人気ないバカ扱いされることは別に構わないが、私自身は巨悪を敵視しており、小林ゆきという2輪業界の文化的アイコンの悪用は、ただの釣りでしかないことは、これを読む読者諸氏にも筒抜けだと思われるが、リテラシーの無い読者に向け、念の為最後に断っておこう。 三宅島バイクレースに絶対反対!(ですます調バージョン) リンク歓迎! リンク歓迎! リンク歓迎! |
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【参考】 2007年2月22日(木)「しんぶん赤旗」 2007年11月17日(土)「しんぶん赤旗」 そねはじめ氏の見解 前田淳メモリアル ギャラリー、三宅島に予定なし(2008年1月8日) 2008年2月26日 15:31 過去からの脱皮 (私が三宅島モーターサイクルフェスタに反対した記述が含まれている) 『三宅島バイクレースに絶対反対!』(mixiのコミュニティ) 2008年4月4日 11:44 レスポンス(備忘録) (↑のレポートに対する反応と補足) |
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