Erv's Letters index Text by Erv Yamaguchi


バイク全否定と愛国心(1) 2008年4月4日 11:44

 ネット芸者に関わっているヒマはない。時間つぶしになるので、思わず脇道に目を向けてしまったが、2輪業界やバイクなどゴミみたいなもの、否、社会に害悪をもたらすストレートにゴミなので、こんなものがどうなろうと私の知ったこっちゃない(無事に無くなった時だけ知らせて欲しい。その時には祝杯する)。そんなことにかかずらわっているのは、世の中の暗部を見つめる勇気を持った、識眼力、分析力、洞察力のあるバイク乗り達が仰るように、まったくもって御苦労様な話だ。

 つまり、極右政治家でポピュリストの小泉純一郎と、ミルトン・フリードマンのネオリベラリズム(新自由主義)の教えを継承する、日本版シカゴ・ボーイズである竹中平蔵が我が国をメチャクチャにしたおかげで、私自身がバイクなどと言った前時代的な乗り物になど全く興味を失い、すでに岐路に立たされた我が国の行く末のみを心配している日々なのである。そして、これを読む読者の皆さんにも、バイクなど休日にちょこっと乗って楽しむただの気晴らし程度に考え、もっと真剣に我が国の行く末について思考をめぐらして頂きたいと切に思う。このままでは我が国は、アメリカのような格差社会肯定先進国、人間同士が疑心暗鬼に包まれたあきれた訴訟社会先進国、社会福祉後進国、人間の幸福度後進国、味覚後進国に成り下がりかねない。しかし、親米保守や右派の政治家を選挙で落とし、リベラル平和系、プログレッシヴ系の政治家に投票することで、皆さんの力で我が国をブータンのような国民総幸福度先進国、あるいはデンマークのような自然エネルギー先進国及び社会福祉先進国に変えることが出来るのである。

 えっ? 何々? ニュースを見ると、まともな政治家などおらず、国会は機能していないらしいので、今さら俺の一票なんかで国は変わらないって? それは洗脳である。電通に牛耳られたメディアは、なるべく国民が政治に関心を持たず、自分の私利私欲についてしか考えないようワザと仕向けているのだ。そして、例え格差を拡大するような政策を推し進める石原慎太郎のような政治家をセレクトしたとしても、そうした独善的なリーダーに目をかけてもらえれば、自分もより上位の層に行けるかもしれないという幻想を人々に抱かせ、多くの人は石原慎太郎に投票してしまうのである。

 衆愚だ。

 しかし、実際の政治家の多くは極めて真面目に働いており、国会もキチンと機能している。メディアが言うほど悪い状況ではない。衆参ねじれ国会なので物事が決まらず機能していないとか、日銀総裁のポストが空席になり世界の恥になっているとかは、全て物事を必要以上に面白おかしくしようと画策した偏向報道である。そして、こうした事態は、国会議員が真面目に働いた結果の産物で、これまでが自民党と創価学会の池田大作の思惑で全て決まるというファシズム国家だったのであり、衆参ねじれとか日銀総裁ポストの空席という現実は、ついに日本が民主主義を取り戻し始めた証拠なのである。

 メディアにだまされてはいけない。むしろ今が一番政治の面白い時である。

★素晴らしいかな2輪業界
 話を逆戻りさせてしまうようで申し訳ないが、前フリとしてバイクについて補足説明しておこう。

 ところでバイク乗りはなぜ環境を破壊するだけではなく、ひょっとしたら他人や自分自身も殺してしまうかもしれないスタンドがなければ1人で立っていることすら出来ない基本的な欠陥を内包した危険が危ないバカげたバイクになど乗りたいと思うのだろうか?
 人によって理由は様々だろうが、ストレスが溜まる日常生活とは違う非日常性を味わうことで、ストレス解消したいと考えている方も多いと思う。あるいは本人がそのようにしっかり認識していなくても、何だか急にバイクさえ買えば、そしてバイクにさえ乗り始めれば、自分の人生が急に開けてくるかのような甘い期待を抱いてしまう人も多いようだ。実際に、バイク屋に飛び込んで、深く考えずにローンを組んで数10万円のバイクを突然購入したりする人や、あるいはドカ屋では、120回払いで総額300万円超のバイクを購入するというツワモノまでいる。
 こうした人達は、現金か、あるいは未来を担保にした自分の信用枠さえあれば、すぐに現状の不満から自分を救ってくれるバイクの入手が可能だという現実から、バイクを入手することで文字通り現実逃避する訳である。

 そうして、実際にバイクを入手し、高度な工作技術に裏付けされた工業製品を所有する満足感を味わい、化石燃料を注入してアクセルをひねることで全能感を味わい、バイクライフが提供してくれる非日常性から、本当にストレスを解消したとすれば、それはそれで結構なことだが、ふとバイクを停め、うしろを振り返ると、あなたが消費した膨大な鉄鉱石やらボーキサイトやら、あるいは化石燃料の量、そして吐き出した温暖化効果ガスの量に唖然とするだろう。つまりバイクを走らせるという行為は、合法的な社会悪であり、まだ見ぬ未来の歴史家からの批判のマトである。

 更にもっとひどいのは、銀ぶちメガネをかけてジェットヘルを被った教習所からそのまま抜け出してきたような優等生チックなオッサンツーリングライダーとかがCB1300SFとかに乗ってピヨピヨ走ってツーリングに出かけたりするのならまだともかく、バイクの持つスピードに魅せられ、峠や首都高でハチャメチャやり出した暁には、これはもうライダー自体が悪質な精神病にかかったと言って良い。そして、私にとって不幸なのは、私は前者に興味はなく、後者にシンパシーを感じて生きてきた点である。そう、私は自動車という乗り物に乗った経験がある為、バイクに乗って遠出すると言ったほとんど拷問に近いツーリングという趣味を持つ気は全くなく、バイクというのは全速全開で走らせるものと信じていたので(過去に2回ツーリングに行ったが3回転倒している)、つまり私自身が精神病患者だったという訳だ。そして、こうした精神病患者が一般社会で無茶をして、一般の方達に迷惑をかけないよう建設された精神病院が、サーキットという名の精神病施設であり、サーキットの存在とは、人類にとってなげかわしい事態のことなのである。そう思っていない方は、今からそうハッキリと認識すべきである。

 バイクは素晴らしい乗り物だって? ふざけたことを言っちゃいけない。バイクは物欲系のバイク乗りにはヘロインなどのダウナー系ドラッグであり、スピード(を出す)系のバイク乗りにはコカインなどのアッパー系ドラッグであり、私を含めた2輪業界の世界に住む人達は、合法性を利用したただの悪質なヤクの売人でしかない。

★保守論壇ホステス
 キッパリと断言し、自分自身のスタンスを表明すれば、バイクに限らず、モータリゼーションやモータースポーツは100%悪というのが私のスタンスである。
 そして、これまでも、現在も、バイクに関係するビジネスで生計を立てたり、20代の頃にモータリゼーションやモータースポーツの認知度を高めようと努力したことに対しては、現在深く反省しているので、インターネット上での私の文章とは、こうした社会悪を助長していることに対する罪滅ぼしなのである。当然、私自身は聖人君子ではないので、フツーの現代人として多くの自己矛盾を抱えており、悪い意味で大人になってしまったので、日々こうした自分の中の自己矛盾を飼い慣らして刹那的に生きている。そして、多くのリテラシーがある常識的なこれを読む皆さんも似たようなものだろうと思う。

 しかし世の中には、不可抗力に現代社会という名の枠にはめられ、不可抗力に社会悪に加担している自分自身を冷厳に見つめるバランス感覚のある人だけでなく、何かに取り憑かれたかのように、国家主義に傾倒し、自己を肯定し、それを信じきってしまい、しかも、それを広めることが善だと思う人もいる。一番ひどいのが盲信的な右派の女性議員だ。

【満州事変は自存自衛の戦争だとする高市早苗】

(3分1秒の映像です)

奈良県2区 高市早苗(Yahoo!みんなの政治より)

福井県1区 稲田朋美(Yahoo!みんなの政治より)

 また、稲田朋美という政治家は、満州事変は自存自衛の為の戦争だという高市早苗の更に上を行っていて、南京大虐殺などなかったと信じ切っている女性議員だ。また、先日は中国人監督が撮ったドキュメンタリー映画『靖国』を検閲しようといった極右パフォーマンスを見せ、映画館に右翼の街宣車が来るという懸念から、映画館側にこの映画の上映を中止させるところにまでこぎつけたという女である。(幸いにして、何館かは上映を希望する声に応えたようだ)
 ちなみに、南京大虐殺には根強い否定派も存在するが、仮に否定派の言うことが事実だったとしても、この問題に関係なく、こうした女性議員達は、何かに取り憑かれたかのように、過去の日本の軍国主義を肯定し、極右思想に傾倒してしまう。

 また、こうした政治家よりも、もっと軽いノリで、右派の支持者に媚を売ることで生活費を稼ぐという女性もいる。



 ↑を著している、さかもと未明などが代表だが、小林よしのり氏からは、彼女は保守論壇ホステスなどと呼ばれているようだ。
 このように、自分の生活費を稼ぐ為に、何かの世界観を擁護して自分のポジションを獲得し、女を武器にして生活費を稼ぐ人に対しては、ある種憐みも感じてしまうが、もちろん私はホステスという仕事に対して職業蔑視している訳ではなく、問題は彼女達が人類にとって利益にならない危険なイデオロギーを宣伝して生活費を稼いでいる点であり、更にやっかいなことは、本人には全く悪気はなく、まるでカワサキのハッピーメーター(注)レベルのオメデタさで、それを良かれと思ってやっていることなのである。

注:実速よりも多く表示するメーターの意。カワ車乗りの思い上がりと安全運転に役立っている。

 こうした右派の人達、特に高市早苗や稲田朋美と言った極右の政治家は、北朝鮮が日本人をさらったり、中国が反日運動を起こせば、隣国に対抗する為にも、「いつでもかかってこい」と言った調子で軍事の増強を強く訴える。国民を守る為であれば、教育や医療や福祉よりも、とにかく何よりも軍事力が優先になってしまう。そう、今すぐにでも隣国が襲ってくるというのに、平和ボケしている日本の現状は信じられないと言った強迫観念だ。こうした強迫観念に対して、誰か似た人達を思い出さないだろうか? そう、イギリスからアメリカに渡ってきた白人達である。彼らは常に何かに脅え、他人を信じることが出来ない。

【銃社会アメリカの歴史】



バイク全否定と愛国心(2)につづく




www.romc.jp www.maderv.com www.bugbro.com www.bugbromeet.com