三宅島モーターサイクルフェスティバルに絶対反対!


石原知事定例記者会見録 2008年4月11日 15:50

平成18(2006)年6月9日(金)

【記者】マン島のオートバイレースで、日本人のレーサーの前田(淳)選手が亡くなってしまうという大変痛ましい事故が起きてしまいましたけれども、三宅や八丈島でこのようなレースを行うという知事のお考えは、変わりはないでしょうか。

【知事】変わりないですね。何もねレースや予選でライダーが、4輪にしろ2輪にしろ事故を起こすのは、何もマン島のケースだけじゃない。マン島だって随分そういうケースがある訳ですが、みんなそれを覚悟でやっているんだから、プロだから。大事な事はね、マン島のレフェリーたちが、シェリフ、何というんですか(マーシャル:監視員)、とにかくボランティアで出ている監視員たちが言ってる事は、公道を使うんだけど、絶対に住民の事故を防がなきゃいけないと。それから、マン島は歴史が長いからね、条例(法律)をつくって、あれは一種の国ですからね。外交と防衛だけはイギリス本国に任しているけど、あそこの王様は今の王室だけども、総理大臣は別にいるんですよ。ですから、自分たちの国法できちっと法律をつくって、とにかく協力しないで勝手に出てきた人間はペナルティーといって、罰金まで課すだけの、そういう取り締まりをしていますからね。歴史も長いし、島民全体が観光振興にでも協力しているんで、そういう事故は起こりませんけど、自分たちが一番注意しているのはそれだ。あとは知らぬと。プロなんだから。

 まあ前田君の場合もね、初めての機械でね、車検を受けたばかりのマシンだったので。それもしかも300キロぐらい出る直線コースを、その後上がり坂の、これはかなり直線に近いんですけど、すぐに見に行きましたが。まあ、それでもね、200キロを超すスピードが出ているあたりで機械が急に、あれは止まったんだな。それでね、後ろから来た車が追突した。後ろから来た車もちょうど真正面に太陽が見えるので、それほど太陽は低くなかったと思うんですがね、とにかくちょっと上り傾斜のところでね、光線に目がくらんでね、前が見えなかったのかなと言うんだけど、とにかく急に減速したのにぶつかって、追突した方が完全に意識不明でね。どうなったか知りませんけど。前田選手はね、本当に日本人で一人頑張って、前回も6位までいって、非常に期待されていたんですがね。まあね、ライダーとしては乗れなくなっても、本当に日本で珍しくあのレースに参加してね、公道レースの経験があるんで、三宅や八丈でこれが実現されたらいいと思うし、されるためにも、彼のアドバイスを聴こうと思ったんですけど、残念です、本当に。まあしかし、ああいうパイオニアがいてね、物事というのはどんどん、どんどん敷衍(ふえん)し、進歩していくんで、やっぱり彼の死を無駄に終わらせたくないと思いますね。

 まあ、あれは多分恋人なんだろうけどね(?)、英語の上手い、日本の、何といったかな、京都の女性がつき添っていて、マネージャーしていて。ああいう何というのかな、若い人がね、国際的にメディアが追っかけなくても頑張っているというのは美しいよね。ああいうところは本当の青春の燃焼だよ。はい、それじゃ。はい、どうぞ。



平成19(2007)年4月27日(金)

【記者】三宅島のオートバイレースのことでお伺いしたいんですけれども、これは島を1周するレースは難しいのではないかという声も挙がっていますが、知事の今のお考えを聞かせてください。

【知事】この間、村長以下村会議員の人たちもみんな来ましてね。やっぱり島をとにかく復興させたい、興したい、そのために人を呼びたい。そういう熱意は変わらないんでね、「魚がたくさん釣れますよ」って言ったって、やってくる釣り師の数は知れてるし、そんなものじゃなくてね、もっとビッグイベントでということで、せっかく言い出したことですからね、ちょっと形を変えてね、危険のないいい地域も見つかったんでね、それだったらあの…。最初の意見も、私はね、何周かするかと思ったら、島1周するだけじゃ、ああ、通ったなって、それで終わりになっちゃうからね。限られたところをぐるぐる回るみたいないい条件の土地が見つかりましたので、そこで少し考え直そうと思ってます。近々また専門家を連れて現地に行って、コースの設定なんかも考えたいと思いますけれども。とにかく1人だけ反対している共産党の村会議員を除いては、全員が何らの形でとにかく島興ししたい、ぜひ協力してくれということでしたが、私、その共産党の議員に言ったの、「おまえさんだって、島を興したいんだろう。だったら、反対するだけじゃなしに代案を持ってこい、代案を」と言ったんですよ。黙ってたけどね。



平成19(2007)年5月25日(金)

【記者】三宅島の復興オートバイレース計画なんですけれども、公道を断念したという一部報道があったんですけれども、公道でのレースは断念されたというのは。

【知事】いや、そんなことはない。ただね、あの排気量ぐらいのオートバイでね、しかも1周して終わりというレースだとね、観客にとってはとっても味気ないものじゃないかという気がしますんでね。

 まあね、あなた土地勘があるかどうか知らんけど、阿古地域のこの間の前の、今回じゃなしにその前の噴火で溶岩が流出してね、例えば小学校ですか、中学の体育館なんかの真ん中を溶岩が突き破ってそのままになってますけど、そういう流出して固まった半島みたいな部分があるんです。そこもね、やっぱり公道になってますし、人はほとんど住んでませんからね。そういったものを活用して、それこそやっぱり何周かするような、居住者も少ないし、そういうことも考え直すかなと思ってますし、近々、また専門家を連れて三宅島に行きまして、村長さんたちとも調査して、代案というものを積極的に考えようと思ってます。



平成19(2007)年6月22日(金)

【記者】三宅島のバイクレースの件なんですが、今回の知事の視察は天候の関係で、なくなりましたけれども、議会後に行かれる予定とかはございますでしょうか。

【知事】ええ、まあ、できるだけ早く行こうと思っていますけども。

【記者】いつごろになりそうですか。

【知事】ちょっとわかりません、まだ。



平成19(2007)年7月27日(金)

【記者】二輪車雑誌のほうで伺いたいんですが、三宅島のオートバイレースについてなんですけれども、タイムスケジュールが大幅に遅れているようですけれども、この件についてどう思うかということ。あと三宅島復興に役立つということでしたが、残り11月までなんで、大分少なくなっておりますが、その点についてどう思うかということです。

【知事】昨日もね、あなたの同業の雑誌にインタビューを受けたんですけどね、やります、それは。形を少し変えてでもね。

 それからね、最初はデモンストレーションの域を出ないかもしらないけども、しかしまあ飛行場の直線コース使ってね、私、知らなかったんですけど、瞬間的なスピードを競うレースもやりますし、それから阿古のはずれの一部の公道を使ったレースもできると思います。これは島民にあまり迷惑かけずに済みますし。

 ただ、半島みたいに溶岩で突き出た部分の公道もあるんですがね、これはほとんど人が住んでないし、通ってないんですけど、ここは幅員そのものは足りるか足りないか。ですから、これはやってみて、都も援助して、レースに耐えるような幅にしましてね、来年からはそこでレースをやるつもりでおります。

【記者】2回目からは公道レースのようなものもやると。

【知事】やります。それで、人に迷惑かけない、危険のない公道で使います。たまたま、そういうものがありますから、あそこには。

 それから、断っておきますけどね、危険なことは、危険なのはわかっているし、それはマン島でもこの間亡くなった、人が。だから公道レースが危ないというけど、しかしやっぱりサーキットだって人は死んでいるわけですよ。それはね、みんな危険覚悟でやっているんです。そこにやっぱり人間の面白さ、意味があるんでね。人が死んだから一切物事をやらないということだったら、何の進歩も何もないでしょう。私はね、そこら辺が人間の何ていうのかな、面白さの問題でね、要するに昔は、ろくなギアもなかったころでも、ちゃちな酸素ボンベでみんなヒマラヤを目指した。ヘルマン・ブール(オーストリアの登山家)なんて人は、とにかく、知っているかどうか知らんけども、8000メートル級の山を初登はんというのは全部無酸素でやったんだから。マロリー(ジョージ・マロリー:イギリスの登山家)じゃないけどね、何でそんな危険な山に登るんだと言ったら、そこに山があるからだと。そこにやっぱり人間のなんか進歩のエネルギーの源泉があるんでね。

 私はね、危険だから一切やるなという論は、これはやっぱり自己責任の問題ですからね。非常に危険なね、何ていうのか、絶対やっちゃいけないもんだったらやりませんよ。ただやっぱり、皆さんご存じかどうか知らぬけどホイットブレッド(現ボルボ・オーシャンレース)っていう、アメリカズカップなんて屁みたいなものだ、あんなものは。ホイットブレッドこそ、本当のヨットレースだと私は思いますけどね。

 やっぱりケープタウン(南アフリカ共和国)から、要するにかつてのレースはシドニー(オーストラリア)までの、南氷洋をかすめていくレースというのは氷山があったりしてね、非常に危険な、随分そこで人が亡くなったんですよ。殺すほうの確率が高過ぎるから、今度はね、日本もエントリーしますけども、そのコースはちょっと変えてですね、何かもうちょっと北側、つまり暖かいところを通らざるを得ないシフトにしましたけども。でもやっぱりね、それでもそれに挑むということでね、たかだかヨットかもしらんけど、そういったもののギアも変わってくるし、技術も変わってくるし。

 僕はやっぱりチャレンジってことを忘れたら、人間というのは進歩はないと思いますよ。ヒューマニズムのセンチメント(感情)でね、危ないからやめろ、人が死んだからやめろということでは、物事は全然というか、野球だって人は死ぬことだってあるしね。私は危険だからすべてそういうことをやっちゃいけないとは、戦争絶対反対という理念とはちょっと、要するに重なり切れないものがあると思うんだ。平和の中で行われるイベントでね、人間が肉体的試練を超えてチャレンジするというところに人間の面白さ、美しさがあるんでね、人間の進歩というのはそういうところから出てきたんじゃないでしょうか。



平成19(2007)年8月31日(金)

【記者】きのう計画が発表されました三宅島のバイクイベントなんですが、国内のバイクメーカーは協力を辞退しましたけれども、イベントへの影響というのは、どのようにお考えでしょうか。

【知事】ないと思いますね。スポンサーは、これからいくらでも探しますから。何もフォーミュラのようなレースにね、ファクトリーチームがですね、メカニカルに、全面的にバックアップする必要はない。要するに、素人に来て走ってもらえばいいんでね。ですから、危険な公道は除外してですね、来年からは、この間も村長と話しましたけれども、全然周りに人が住んでいない、小っちゃな半島みたいなのがあるんですよ、溶岩でできた。そこにも公道がありますからね、そういったものを使ってやろうと思うし、今年は、まあ、それは間に合いませんから、イベントに参加したり、あるいは飛行場を使って、瞬間的にスピードを出す何とかというレースがあるみたいだけど、これも世界で人気があるそうですから、これはやります。飛行場も、公道とは言わないけど、要するに公共のスペースですから、それをもってメーカーが何と言うか知りませんが、来年からは一部の公道を使って、もっとエキサイティングなレースをやります。それは村長とも合意しました。別に、オートバイのメーカーが来て、ピンからキリまで、一から十まで面倒見てもらう必要はないんでね。ただ、やっぱりイベントの人気を高めるためには、東京都の責任でスポンサーも探しますしね。断って、繰り返して言いますけど、サーキットだって事故も起こるし、人も死ぬんで、自動車レースなんかもっとだ。つまり、「危険だ危険だ」というゆえんがよくわからない。危険はやっぱりライダーそのものの負担になりますが、それを最低限に食いとめる努力はこちらもしますし、整備もしますから。ただ、それでは一体どうやってあの島を興すかといったら、やっと飛行機も飛ぶ目処がつきましたけれども、やっぱりあの荒涼として荒れ果ててしまった島を島民のためにも何とか興して、もう一回リバイブさせるためには、いろんな知恵を出さなくちゃいけないし、いろんなイベントをしないと人は来ませんからね。



平成19(2007)年10月5日(金)

【記者】三宅島のオートバイのフェスティバルについて、きのう岩城滉一さん(俳優)の参加が発表されましたけれども、今後、盛り上げるために、どういう方策をさらに打ち出していくかということと、スポンサーの集まりぐあいはどうか、この2点についてお伺いしたいんですが。

【知事】ですから、それは例えばお菓子の会社とか、そういうところの協賛金という形で資金づくりを今しつつありますし、もう時間もあまりありませんけど、しかし、間に合う限りで、来年のことがありますから、そういう慣習っていうのをつけていきたいと思っていますけども。この間、向こうで亡くなった前田さん(前田淳 オートバイレーサー)のパートナーだった淺田さんという女性から手紙が来ましたが、マン島で公道レースに慣れている連中も「三宅に行ってもいいよ」と、レースをやるなら参加するという意思を持っている選手がたくさんいると言うんですけど、残念ながら、ちょっとそっちのほうは今年は間に合わないんでね。この間も村長と話したんですけど、公道と言っても、人のほとんど住んでいない部分を使って、三宅島1周じゃなしに、かなりジグザグの難しいコースで、何ていうんでしょうね、レースをするみたいなことは考えています。参加する人たちは、別にファクトリーチームでなくたって結構なんだし、マン島だって、使われている車はほとんどホンダで、日本車だけども、日本のチームが行っているわけではありませんから、別にライダーたちが自分の機材を持ってくるのはもとより、メカニックな問題が起こったら、そういうステーションで面倒を見るぐらいのことはできますし。

 とにかくやっぱり「隗(かい)より始めよ」で、試行錯誤もあるでしょう。しかし、やっぱり始めないことには、あの島はとても立っていかないと思う。



平成19(2007)年11月2日(金)

【記者】三宅島のバイクイベントが、いよいよ今月に迫ってきましたけれども、以前から知事は、来年は公道レースをぜひというふうにおっしゃっていましたけれども、メーカー側のほうは、レースというところに…。

【知事】メーカーといったって、たくさんあるのよ。だからね、ホンダがついてこなかったら、ほかでもやれますよ。今度、現に、例えば、レッドブルという世界で流通している清涼飲料水のメーカーがね、協力してくれる。これはですね、あちこちのバイクのイベントにスポンサーになっているところですからね。そのほかに、日本以外のドゥカティとかダビッドソンとか、いっぱいメーカーはありますからね。それはやっぱり競争すればホンダの車は優秀なのかもしらんけども。しかし、どういうんでしょうね、ほかにもメーカーはたくさんありますし、これが充実してくれば、必ず協賛者は出てくると思います。

 それから、やっぱり、この間も村長と話しましたけど、島全体の公道を使うんじゃなくて、ほとんど人の住んでない部分を使ってですね、そのかわり1周、2周じゃなくて、何回も回るみたいな、そういうレースも可能だと思うし、そういう道路の整備、拡幅も、これから考えていこうと思いますから。

 それから、どこかの新聞がケチつけてるけどね。要するに、人が来ないじゃないかという。あの島はね、この間の連休だって、本当に100人も人が、釣り師も行かないような島ですよ。だけど、やっぱり、今度も少なくとも1000人近い人が集まると思いますけども、それだってやっぱり島にとっては画期的なことでね。何か策を講じなかったら。

 私もこの間、三本岳へダイビングに行ってね、ちょっとしけが来たんで、仕方がなしに阿古の港へ入ってね、あの島が初めての人たちを案内して山へ行きましたがね。山どころか、危険地域の、要するに、居住禁止されている地域のすぐ横のところまで、全部木は枯れているの。大きな木は、漂白されている。これはね、災害が起こったときじゃないんですよ。あれから8年近く過ぎて、その間、じわじわじわじわ上からガスが下りてきてね、立ち木が全部枯れちゃった。

 そういう状況の中でね、やっぱり人の住むことそのものがとっても危ないと思うけども、それでもなおみんな頑張っていらっしゃるなら、やっぱり何らかの支援をして、何というのかな、島にお金が落ちるような算段をしないとだめでしょう。

 だから、あなたは反対か賛成か知らんけども、案があったら出してくれ。出してくれよ、案を。いい案があったら、どんどん採用するから。

【記者】その点では、レース開催に当たっても、引き続き国内メーカーに対しても協力交渉を…。

【知事】もちろんしますけども、嫌ならやめたらいい。ほかにスポンサーはたくさんいるよ。

(中略)

【記者】三宅島のバイクフェスタの話に戻ってしまうんですが、先月末で申し込みが締め切られまして、オープニングパレードやツーリングラリーなどに参加するためにバイクを持ち込むという一般ライダーが、当初見込んでいた100人を大きく下回って33人ということなんですけれども、この数字はどのように受けとめていらっしゃいますか。

【知事】さあ、その数字は詳しく聞いていない。もうちょっと何か数が多いんじゃないでしょうか。合わせて、いずれにしろ600〜700人の方が来られる訳ですから、それに見合う車が参加するんじゃないかな。ちょっと私、正確な数字を…。

 あ、ラリー等参加バイク台数は約90台です。

【記者】島の人から盛り上がらないのではないかというような、心配する声も上がっていますが。

【知事】やってみなきゃわからない、そんなものは。最初から大成功するものでもないしね。初めての企画ですから。やっぱり年を重ねていくごとに充実してくるでしょう。物事はみんなそうじゃないの。



平成19(2007)年11月9日(金)

三宅島のバイクイベントについて
 それから、三宅島のバイクイベント。これは最初のことですから、どこまで成果が上がるかわかりませんが、期待しておりますが、とにかく三宅島の、本当にもう落ちるところまで落ちちゃったあの三宅島の復興に向けた観光振興の起爆剤として、三宅村と三宅島のNPO法人が主催するモーターサイクルフェスティバルが、今月16日から18日の3日間開催されます。

 イベントでは、クラシックバイクやサイドカーなどの走るツーリング・プロ(ツーリスト・プロ)や、全日本選手権として行われるドラッグレース、これは直線の距離を、短期間ですけれども、瞬間的にどれだけのスピードでオートバイが走るか。競泳で言うと100メートル、あるいは陸上トラックで言うと100メートル、要するに、それに似たレースを行います。いろいろアトラクションも含めてメニューを用意しておりますから。私も当日、三宅島に行きまして、ライダーや観客とともにイベントに参加するつもりであります。

 また、このイベントのスペシャルゲストとして、俳優の岩城滉一さんとマン島TTレースの優勝ライダーでありますイアン・ロッカーさんが参加することに決まりました。イアンさんは、文字どおりトップライダーで、今回マン島TTレースの公認親善大使として来日されます。島に行く前にぜひ2人に会って、今回のバイクイベントやモータースポーツの今後についての意見をお伺いしたいと思っています。皆さんもぜひこの機会に三宅島にいらして、復興のために、ひとつメディアもいろいろ協力していただきたいと思います。

 私から申し上げることは、これだけです。ちょっと私ね、3時…、4時かな、4時に総理と大事な話し合いをしますので、間に合うように終わらせたいと思いますから、よろしくお願いします。この後、ちょっと庁内の仕事がある。大体、できたら3時に会見を終わらせてほしいな。



平成19(2007)年11月16日(金)

【記者】三宅島のオートバイイベントなんですけれども、今日始まりました。構想から3年ぐらいたっていますけれども、開催を迎えての知事の感想を聞かせていただきたいんですが。

【知事】手始めですからね、大きな成功はなかなか難しいし、いろんな反対もあるし、足引っ張るメディアもあるからね。あなたみたいに水ぶっかけるのが得意な人もいるし。

 でもね、やっぱりこれは積み上げていくことで実っていくと思いますよ。最初から大成功はなかなかおぼつかないし。ただ、やっぱりあの島はね、とにかく何かの形で人を吸引しない限りもたないと思う。あなたは最近行ったことがあるかどうかわからんけどね、僕は何度も行ってますからね。やっぱり何かの形でみんなで支えないとね、そういうことで思いついたことだし。

 この間、マン島の7回優勝した何とかというライダー(イアン・ロッカー オートバイレーサー)が来ました。前田さん(前田淳 オートバイレーサー)、亡くなったね、ライダーのマネジャーをした淺田さんが連れてこられたけども、「自分も非常に期待してるし、ぜひ走ってみて、いろんなアドバイスをしたい」と言ってましたんでね、そういう人の意見も聞いて、だんだん充実したものにしていきたいと思っています。

【記者】やはり公道レースというところは…。

【知事】公道レースはやります、一部分使って。しかし、安全を期して、道路をどういうふうに幅員を拡大するか、そんなこともまた専門家の話を聞いてね。村長ともこの間、下打ち合わせしてますから、2年目からもっと充実したものにしたいと思います。

【記者】やっぱり三宅島の話なんですが、知事、明日行かれるということで、一番楽しみにしている部分と、先ほど大きな成功は難しいとおっしゃっていましたが、心配している部分がありましたら教えてもらいたいんですが。

【知事】それはやっぱりね、こちらもこちらなりに手を尽くしてますけども、特に飛行場という平坦な直線コースを使ってのドラッグレースというのは、私も見たことないしね。四輪の場合には、車体そのものが舞い上がっちゃってね、裏返しが起こってる事故もあったんだって、どこかで。二輪の場合は、どんな機材を使って、どういうことになるかわかりませんがね。そういう事故がないことを望むし、それから、今度は本当のタイムトライアルになるのかな。いずれにしろ、走る道具を使ったイベントですから、パレードと言ったって、ライダーたちが興奮して接触したりして事故も起こりかねないし、そんなことで、無事故で終わってくれればいいと思います。



平成19(2007)年11月22(木)

【知事】いろいろご批判がありましたがね、この間の三宅島、本当に喜んでもらったの。これ、見てください。(フェリーの写真提示)終わりに、みんなが帰る時の写真だけどね。みんな感謝して泣いて見送ったそうだ。これを見ると、船が傾いているでしょう。その歓呼にこたえてね、行った人たちが堤防側の舷側に集まって。

 まだまだ端緒についたばかりですけども、私も知らなかったんですが、ドラッグレースというのは、世界的に非常に大人も子どももわかるモーターショーで、あれもちょっと情報が足りなかったんですけどね、日本の正規のレースとして行ったわけで、あそこで優勝者が逆転して決まったりしましたが。あれはね、そんなこと言ったらまた物議を醸すかもしらんけれども、どこでもできるんだね。ただね、皮肉なことに、飛行場が今、例の毒ガス、山頂からおりてくるあれのために、危険飛行保険の問題なんかがありまして閉鎖されていますが、ドラッグレースに出た連中が、あの飛行場の幅も縦も非常に余裕のあるところでやらせてもらって、非常に心置きなく走れたと。富士スピードウエーでやった時には、あれはやっぱり縦に400メートル取り切れないらしいんだな。だからね、「こんなに余裕のある絶好のコンディションでできたのも今までで初めてです」と感謝してくれましたがね。

 そんなこともあって、来年から飛行場がどの程度のフリークエンシー(頻度)になるか、とにかく1日に1便は、測定してね、新しい機器も開発されましたから、一応開く形になるけど、そうすると、またいろんな問題が出てくるかもしれないが、しかし、そういうものも踏まえてね、あれをもう少し喧伝、宣伝したいと思っています。


東京都予算質疑での討論





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