三宅島モーターサイクルフェスティバルに絶対反対!


賠償請求という問題点 2008年5月11日 12:20

太田さんが起こしている1998年GT事故裁判の地裁判決が、2003年10月29日に下されました。

東京地裁は太田さんの訴えをほぼ認め、レースの主催者、競技長、プロモーター、サーキットに対し、約9000万円の賠償を命じました。

『がんばれ!太田哲也』より


 三宅島モーターサイクルフェスタに関しても、宮城光氏などの先輩ライダーだけでなく、多くの一般のライダーが事前に危険を訴えている訳ですから、レース形式ではないにしても、仮に制限速度を解除した走行を許可した上で事故を起こせば、死亡事故でなく後遺症といったレベルにおいても、民事裁判で1億円前後の賠償請求が三宅島に対して請求される可能性があり、死亡事故であれば1億は簡単に超えると言えます。そして、その場合、復興に苦慮している島民1人当たり3万円以上の負担が強いられる可能性も高い訳ですが、更に、こうした危ないイベントを開催した島ということでマスコミのバッシングが始まれば、これまで健全なスタイルにて集めてきた、ダイバー、釣り人、バードウォッチング、普通の観光などの観光客に対してネガティブなイメージが発生し、他の観光収入が減ってしまう可能性すらあります。

 島民の方達は、果たしてそこまでの覚悟を持って、これまで224人のライダーを殺してきたマン島TTを自分達の島に輸入しようと考えているのでしょうか?

 ちなみに、時速40キロの倍の速度の時速80キロは、速度が倍なので危険度も倍かと言えば、そうではなく、物理の法則では、速度が2倍になれば、制動距離や遠心力は速度の2乗に比例する為、ライダーの受ける衝撃は4倍になります。

 また、昨年開催されたイベントでは、制限速度を30キロもオーバーさせて、時速70キロでバイクを走行させましたが、この状態で何かに激突すれば、ライダーを20メーターの高さから落としたのと同じ衝撃を与えることになり、また、125cc以下のバイクでレースさせたとしても、XR100モタードの改造車など、すでにミニバイクですら時速120キロの速度が出るので、仮に時速120キロで事故を起こした場合には、高さ56メーターから落としたのと同じ衝撃をライダーに与えることになり、どちらにしても簡単に人は死ぬと言えます。そして、スーパーバイクのエキシビション走行などを行えば、時速300キロ近い速度で走ってしまう為、ライダーのワンミスで簡単に人が死ぬのは、毎年のマン島の死亡事故でも明らかです。

 三宅島の人達は、人が簡単に死ぬようなイベントを開催してまで人を島に呼びたいと本当に考えているのでしょうか? 人が死んで、遺族などから厳しく罪を問われた時に、それに対しても耐えられる覚悟を持ってイベントを開催しようと思っているのでしょうか?

 「島に人を呼ぶ為にせっかく努力しているのに、変な横やりを入れる連中」として我々を一蹴してしまう、このイベントを推進している人達も、今一度よく考えて頂きたいと思います。

 そして、我々の訴えは、“破滅の予言”ではなく、“別の道に進めという勧告”なので、冷静になって御判断して頂きたいと切に願います。


5月に2人のライダーが公道レースで死亡





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