必要な三宅島MCフェスタの総括 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2008年11月5日 23:31 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『WE RIDE』というかけ声とは裏腹に、今年の三宅島モーターサイクルフェスティバルに“乗っかる”人達はそう多くはありませんでしたが、この三宅島モーターサイクルフェスティバルについて簡単にふり返ってみましょう。 まず、石原慎太郎は、マン島視察と称して、通訳に対する200万円のギャラを含めた3600万円の血税を使いました。その際、石原慎太郎が旗を振り下ろす為にスタートを待たされていた前田淳選手は、現場に遅刻した石原慎太郎が振り下ろした旗で予選をスタートした直後に事故を起こし、その後、地元の病院で永眠しました。 しかし、石原慎太郎は、日本人ライダーの死に直面したとしても、この危険な公道レースを我が国に輸入することに対しては考えを変えませんでした。 三宅島には、イベントを開催する為の道路整備と称して、復興の美名の元、工事費が“無査定”の立派な道路が3億4000万円分建設されましたが、その一方で、未だ帰島出来ない在京島民に対する支援は冷たく打ち切られました。理由は簡単で、東京都のメインパートナーは、明日の生活もままならない社会的弱者ではなく、石原慎太郎の息子である石原伸晃が大臣も務めたことがある国土交通省だからです。 さて、その後、イベントが開催されることになると、石原慎太郎は、自分の選挙を仕切った東急エージェンシーにイベントの運営を依頼し、イベントに3億円の血税が投入されることになりましたが、実際にこのイベントに一般参加した人達の人数は33名で、観光産業の起爆剤として開催されたこのイベント以後も、島の観光客は増加しませんでした。 1回目のイベントが開催されるまでに7億円近い費用が投じられているにも関わらず、ミニサーキットの走行会よりも少ない参加者しか集められず、その後の観光客の増加も見込めなかったことで、東京都は、08年には入場料が無料のお台場プレイベントを開催し、参加者の増加を目論みました。 お台場プレイベントはタダというエサに釣られて来場した人達に盛況で、聞くところによると、1万人以上の来場者が集まったそうですが、それ以降、三宅島に観光客が増えたという話はなく、10月に開催されたフェスタでは、むしろ一般参加の人数は前年よりも減少し、お台場プレイベントのイベントとしての効果は文字通り皆無となりました。 つまり東京都は、お台場プレイベントにおいて、島の観光に役立たない1万人程度のバイク好きの来場者に、約3000万円の血税をタダで配ってしまったことになり、東京都はまたしても税金をドブに捨てました。 ちなみに、5月31日と6月1日に竹芝で開催された『島じまん2008』というイベントでは、7万8000人という、お台場プレイベントをはるかに上回る来場者が集まりましたが、こうしたイベントの効果もあってか、6月14日に開催された、『三宅島復興記念第20回三宅島サイクルロードレース』の島外競技関係者は、前年より増えた161名が参加しました。 これまでの経緯を冷厳に分析してみても、三宅島に観光客を集めることにおいて、“バイク”という名のコンテンツの必然性はほとんどありません。 否、全くありません。 ★血税を利用して楽しんだ人達 昨年初めて開催された三宅島モーターサイクルフェスティバルは、2000年の火山噴火による復興支援の一環として企画された訳ですが、この復興支援というどさくさに紛れて、鈴鹿8耐の名誉顧問である岩城滉一氏が、1000万円ものギャラを火事場泥棒したことが、今年のフェスタ開催直前に発覚しましたが、岩城滉一というビッグネームと、1000万円という高額なギャラにより、あまり目立たなかった事実として、岩城滉一氏と関係が深い、JMRA(JAPAN MOTORCYCLE RIDER'S ASSOCIATION)の代表を務める辻本聡氏や、プロゴルファーを目指してロードレースには背を向けた井筒仁康氏も、都民の税金を使って三宅島に渡っていたことに対してはあまり知られていません。 が、しかし、上記の3名は、改心したのかどうかは定かではありませんが、さすがに悪名高いこのイベントに対し、08年は距離を置いたようですが、中には、この悪名高いイベントを2年連続して持ち上げ、更には、このイベントに賛同していることを、批判が集中した開催前後に自身のブログにて表明していたKYジャーナリストも存在します。言わなくても分かるでしょう、もちろんそれは、かの有名な、石原利権にすり寄ったことでネット上では特に悪名高い小林ゆき氏です。 しかし、こうした有名人だけでなく、このイベントに“乗っかった”人達は、全員、12兆円もの借金(都民1人当たり100万円)を抱える東京都の財政から、自分達の快楽の為だけに、弱者を切り捨てた上で投入された税金をかすめ取った税金泥棒に他なりません。 三宅島モーターサイクルフェスティバルに参加した出場選手(FMX)
三宅島モーターサイクルフェスティバルに参加した出場選手(トライアル)
三宅島モーターサイクルフェスティバルに参加した出場選手(ツーリストプロ)
上記の、三宅島モーターサイクルフェスティバルの利権にすり寄り甘い汁を吸った人達は、石原慎太郎の悪政を利用することで、石原慎太郎と共に、東京都民の税金を白昼強盗しました。 ★コールドエビル 名誉顧問、JMRA代表、そしてKYジャーナリストと、肩書きがどれだけ立派でも、これらの人達が行った愚行に対して、2輪業界が何の総括もしないのであれば、尊敬すべき先輩ライダーを含めた、健全な2輪業界の発展の為に努力している人達に対する重大な背信行為となるでしょう。 では、我々は一体何をすればいいのでしょうか? 長期的には、石原慎太郎と、自民党と公明党推薦の都議達を選挙で落とすことです。 そして、短期的には、皆さん1人1人が、三宅島モーターサイクルフェスティバルの開催に反対を表明し、利権にすり寄る人達に対して、社会的制裁を与える覚悟があることも表明することです。 東京都や、三宅島の役場の人達は、過程がどれだけ怪しいものだったとしても、このイベントは手続きにのっとり開催されている正当なものだと主張することでしょう。現在の司法の欠陥は、殺人や強盗など、個別的な悪は裁けるが、それよりもはるかに恐ろしい悪、つまり構造的に正当化された暴力に対しては何も裁けない事です。一体、利権から生まれる悪は誰が裁くのか? 私にも分かりません。しかし、利権にすり寄った人達に対して、恥を知らすことは出来るかもしれません。 そして、私が出来るひ弱な手段の内、最も効果的だと考えるのが、この方法だと信じたいと思います。 三宅島モーターサイクルフェスティバルに反対しよう。あなたのブログ、サイト、mixi、掲示板、口コミを通じて、正義を発信しよう。三宅島モーターサイクルフェスティバルの利権にすり寄った人達を批判しよう。 2009年7月17日 10:17 石原独裁の崩壊 都議選惨敗 |